「Wi-Fi 6」の後継である「Wi-Fi 7」の製品群をNokiaが発表した。2024年の前半に、実際に利用できる可能性がある。Nokiaの幹部や調査会社は、Nokiaの新製品発表をどのように見ているのか。
通信機器ベンダーNokiaは無線LANの次世代規格「IEEE 802.11be」(Wi-Fi 7)準拠の製品群を2024年前半に提供開始すると発表した。Wi-Fi 7準拠の製品群にはゲートウェイ機器や、「固定無線アクセス」(FWA)ルーター、家庭用無線LAN アクセスポイント(AP)が含まれている。Nokiaの幹部や調査会社は、その影響をどう見ているのか。
世界各国のネットワークインフラの動向について、Nokia 固定ネットワークデバイス部門 Wi-Fi責任者のジャスティン・ドゥセット氏は次のように語る。「家庭向けブロードバンドの速度は新たなレベルに引き上げられている」
ドゥセット氏によれば、有線LANは1Gbpsを超える通信速度を実現する「マルチギガビットイーサネット」への移行が進んでいる。家庭向けでは25ギガビットイーサネット(GbE)の光ファイバーを採用する動きが広がっているという。「Wi-Fi 7は、こうしたマルチギガビットブロードバンドサービスを家中のどこでも利用可能にする規格だ」とドゥセット氏は強調する。
調査会社Informa Tech(Omdiaの名称で事業展開)の消費者向けデジタルサービス担当リサーチディレクターを務めるマイケル・フィルポット氏は、新しいWi-Fi 7製品群について、次のように語る。「Wi-Fi 7の製品やサービスは全て、相互運用性を確保するためにWi-Fi Allianceが定める規格に準拠していなければならない」
Wi-Fi Allianceは無線LANの業界団体だ。Wi-Fi 7には、「IEEE 802.11ax」(Wi-Fi 6)にはなかった幾つかの機能が追加される。それらの新機能はWi-Fi Allianceによって品質や互換性が保証されてこそ、ユーザーが安心して使えるようになる。
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