企業が成長を維持するためには、各チームを導く管理職が適切な働きをすることが欠かせない。だが管理職の誰もがうまく活躍できるとは限らない。管理職が育つために、企業には何が必要なのか。
企業が競争力を維持し、持続的な成長を続けるためには、管理職が各チームを適切に導いて成果につなげることが欠かせない。管理職には共感力や謙虚さ、リーダーシップといったソフトスキルが不可欠だが、誰もがそれを持ち合わせているわけではない。会社で管理職が育つためには何が必要なのか。4つのポイントのうち、3つ目と4つ目を紹介する。
管理職と従業員とのオープンなコミュニケーションを促進し、お互いにフィードバックをしやすくすることが欠かせない。人事部門は経営層にも働きかけ、そのための雰囲気の醸成に取り組む必要がある。管理職や経営層が従業員からのフィードバックを受け入れない企業ではイノベーションが起こりくい。そうした企業は社会の変化に迅速に適応することもできない。
経営層は従業員からの反対意見を率直に受け入れるべきだと、人事コンサルティングサービスを手掛けるSmart Workweekの創業者バンクス・ベニテス氏は主張する。「経営層は従業員に対して、『保守的ではない』という姿勢を示すことが大切だ」(ベニテス氏)
反対意見やフィードバックが良い結果につながった場合、「経営層はその内容を公にした上で、それを伝えた管理職や従業員を適切に評価すべきだ」ともベニテス氏は話す。そうすれば反対意見やフィードバックが“建設的な行動”なのだと他の従業員も理解でき、さらなる良い結果につながるフィードバックが出てきやすくなる。
「部下の成長を支援したい」と思いながら、具体的に何ができるのかを認識していない管理職もいる。人事部門は、能力開発の施策としてどのような用意があるのかを管理職に示しておくことが望ましい。
ベニテス氏によると、管理者は部下からさまざまなプレッシャーを受けており、部下のニーズを満たす必要性を感じている。だが管理職には、従業員が参加できる研修やセミナーなどの情報が十分に提供されていない場合がある。例えば従業員が社外の研修を受講することを管理職が認めてしまった後に、企業がその受講料を負担できないことが判明するという事態が起こり得る。「企業は従業員のさまざまな成長意欲に応えられる、包括的な支援をする必要がある」と同氏は説く。
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