AIによるモダナイゼーションの可能性【前編】
Microsoft 365はほんの始まり 基幹系は「生成AI組み込み」でどこまで変わる?
生成AIをオフィススイートなどのソフトウェア製品に組み込み、業務効率化を支援する動きがある。生成AIの“組み込み”は、基幹業務のどこまで食い込んでいくのか。
学習したデータを基に新たなデータを自動生成する人工知能技術「生成AI」(ジェネレーティブAI)を取り巻く動きは依然として活発だ。さまざまなITベンダーが、自社製品に生成AIを組み込もうとしている。
システムインテグレーターInsight Enterprisesの最高技術責任者(CTO)のデイビッド・マカーディー氏は、「2024年はアプリケーションに生成AIを組み込む動きがさらに活発になる」と予測する。既にオフィスアプリケーションの分野では生成AI組み込みの動きが見られるが、今後は基幹系システムを含めてどこまで広がるのか。
Microsoft 365だけじゃない 基幹系は「生成AI組み込み」でどう変わる?
併せて読みたいお薦め記事
生成AIをどう活用する?
2024年2月、Googleはメールサービス「Gmail」や文書作成ツール「Google ドキュメント」などを含むオフィススイート「Google Workspace」に、AIモデル「Gemini」を組み込み始めた。Microsoftは「Microsoft Copilot for Microsoft 365」を2023年11月に発表した。同サービスは、サブスクリプションサービス「Microsoft 365」の各アプリケーションで大規模言語モデル(LLM)の機能を使用できるようにするツールだ。
GoogleやMicrosoft、Amazon Web Services(AWS)などの大手ベンダーはさまざまな生成AIツールを提供している。それに伴い、ユーザー企業が生成AIツールを導入する動きが広がりつつあり、ベンダーのパートナー企業は生成AIツールに精通したコンサルタントの育成に力を入れている。
パートナー企業は、ユーザー企業が基幹業務で使うアプリケーションへの生成AI組み込みにも注目している。メインフレームで稼働するアプリケーションも生成AI組み込みの対象になる可能性がある。
ユーザー企業はそれぞれ特有のアプリケーションやサービスを使っている。それらも生成AI組み込みの対象になり得るということだ。「ビジネスの根幹を支える基幹アプリケーションに生成AIを組み込めば、大きな業務効率化の効果を実感できるはずだ」とマカーディー氏は語る。
Insight Enterprisesも例に漏れず、同社が提供するバックオフィスアプリケーションにAI技術を組み込む計画を進めている。
次回は、AI機能を稼働させるインフラとしてのメインフレームの可能性について考察する。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[スパイスファクトリー株式会社] レガシーに消えるIT予算8割 「刷新か延命か」をAIと人で見極めるための手順 -
製品資料
[JetBrains s.r.o.] ソフトウェア開発は「コーディングエージェント」でどう変わるのか? -
事例
[テクバン株式会社] 太陽ホールディングスは国内外拠点の端末5000台をどう管理しているのか? -
事例
[株式会社キーエンス] PCが苦手でも自動化できる ポポラマーマなど4事例に学ぶ「ナビ搭載型RPA」活用 -
製品資料
[株式会社キーエンス] 自分ひとりでデスクワークを効率化 「AI&ナビ搭載RPA」で実践する業務自動化
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
PHPはそもそも必要か? 脆弱性で問われる自社サイト安全性と保守負担のバランス
-
2
Microsoft 365侵害企業の9割はMFA導入済み 1002人調査で見えた盲点
-
3
米国防総省で300万人分の個人情報が流出 その「意外な原因」と教訓
-
4
「Copilot」がIT予算を食いつぶす? 高額請求を招く課金体系と節約術
-
5
京王電鉄・東京メトロの被害から学ぶ境界防衛 ITの侵害はどこまで波及するか
-
6
Microsoft 365導入後も稟議は「Excelをメールで回覧」 承認が止まる理由
-
7
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
8
「契約業務のAI活用」に関するアンケート
-
9
Synology NASで実現する映像統合管理とデータ活用の新常識
-
10
金融・通信で情報漏えいが続出 IPAとJPCERT/CCが情シスに求める緊急点検
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
3
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
4
10G回線の真価をフルに享受するには? 導入前にチェックしたいポイント
-
5
SCS評価制度時代の「SASE選定」ガイド
-
6
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
7
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
8
「EDR」選定ガイド:比較・検討フェーズで整理すべきポイントを解説
-
9
MDMだけでは防げない? Appleデバイスに潜む5つのセキュリティギャップ
-
10
情報セキュリティ対策早分かりガイド:25の自社診断で弱点と解決策を理解
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー