DevOpsスキルを身に付けたい開発者向けに、さまざまな学習コースや認定資格が存在する。自分に合ったコースの見つけ方や、認定資格の準備に向けたアドバイスを紹介する。
近年の採用市場において、DevOps(開発と運用の融合)スキルの需要は高まっており、DevOpsエンジニアは報酬面で優遇される可能性が高い。これまでDevOpsと関係のないキャリアを歩んできた人でも、学習コースの受講や認定資格の取得を通して、スキルを効率的に身に付けることが可能だ。初心者から中堅エンジニアまで幅広いレベル向けに、学習コースや認定資格の選び方を解説する。
DevOpsの学習コースや認定資格には、「入門レベル」「上級レベル」「専門特化レベル」といった3つの主要カテゴリーが存在する。自分の目標に応じて、どのタイプの資格やコースを選ぶべきかを判断するとよい。
DevOpsに関して初心者で、どこから手を付けるべきか分からないといった場合は、入門レベルのコースと認定資格が最適だ。専門的な知識は習得できないとしても、DevOpsを実践できるスキルがあることを企業にアピールできる。
既にDevOpsには精通していて、さらにスキルを磨きたい場合は、上級レベルのコースや認定資格が適している。例えば、現在DevOpsエンジニアとして働いており、主任エンジニアへの昇進を目指している場合に適したスキルを習得できる。
自社や希望する職場で特定のDevOpsツールを使用している場合は、そのツールやプラットフォームに特化したコースや認定資格を検討すべきだ。Amazon Web Services(AWS)やGoogleなど主要なクラウドベンダーのサービスや、オープンソースのCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)ツール「Jenkins」、コンテナオーケストレーションツール「Kubernetes」といったツールに関するコースや認定資格が存在する。
DevOps認定資格のほとんどは、学歴や実務経験に関係なく誰でも受験できる。認定資格の受験に当たり、厳格な前提条件が求められることはほぼない。一方で、DevOps認定資格の受講者の中には、開発やITの関連資格を保有したり、同分野での実務経験があったりする人もいる。
認定資格取得に向けた勉強に役立つリソースも、無料で簡単に入手できる。ベンダーの認定資格を受験する場合は、そのベンダーのホワイトペーパーや技術資料を読むことで、DevOpsへのアプローチやベストプラクティスを理解できる。
汎用(はんよう)的な認定資格取得を目指す場合は、DevOpsに関するニュースや話題をフォローし、ツールやベストプラクティスの最新情報を把握するように心掛けることが重要だ。
DevOps関連の主要な学習コースや認定資格として、以下が挙げられる。
次回以降は、上述の学習コースと認定資格の詳細について解説する。
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