IT予算が多いにもかかわらず、銀行のERP採用率は意外に低い。勘定系システムに偏ったIT予算をあらためて、ERPなど情報系システムの活用を進めるにはどうすればいいのか。識者に聞いた。
日本情報システム・ユーザー協会の調査によると、銀行の売上高に占めるIT投資の比率は3%台で、全産業平均の1%台を大きく上回る(参考記事:基幹系クラウドの期待と現実、調査結果で赤裸々に)。それだけのIT予算を持ちながらも、銀行のIT投資は独特だ。ERPパッケージの採用状況を中心に動向を探った。
「現行システムの保守に8割くらいの予算を掛けている。そのため新しいIT投資が生まれていない」。野村総合研究所のシステムコンサルティング事業本部 ビジネスデザインコンサルティング部 部長の古川昌幸氏は、銀行のIT投資の動向をこう話す。モノを製造し販売するのではなく、マネーをやりとりする銀行は早い時期からIT化を進めてきた。会計勘定業務を行い、ATMや為替、他行とのインタフェースなどを処理する勘定系システムは1950年代の第1次オンラインシステムから第2次、第3次と開発が続けられ、高度なサービスを実現してきた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
代理店にもAIにも「丸投げ」はダメ 成果報酬型マーケティングを成功させるポイントは?
「成果報酬型マーケティング」を実現する上でインターネット広告業界が直面する課題とは...
YouTubeやTikTokの利用時間、20代以下ではテレビを圧倒 どれだけ差がついた?
YouTubeやTikTokでのコンテンツ視聴は購買行動に関係しているのか。PRIZMAが10代から30代...
会員数820万 ブックオフがモバイルアプリ開発で大事にしていること
モバイルアプリを活用して市場で成功するためには良質なUI/UXが不可欠だ。ブックオフのU...