複数の人材管理システムを持つオラクル。それぞれがタレントマネジメントソリューションを展開している。日本企業の人材管理プロセスに合致、SaaSでの提供など各製品の特徴を説明する。
総合ベンダーとして、多様な業務アプリケーションをそのポートフォリオの中にそろえる日本オラクル。タレントマネジメントのソリューションについても複数の選択肢をユーザーに提供している。その中でも比較的歴史が古く、既に世界中で多くのユーザーを獲得しているのが「Oracle PeopleSoft Enterprise」(以下、PeopleSoft)と「Oracle E-Business Suite」(以下、EBS)だ。
PeopleSoftは、もともとは米PeopleSoftが開発・提供していたERP製品だったが、2005年にオラクルがPeopleSoftを買収。現在はオラクル製品の1つとして提供している。ERPパッケージ製品として財務、製造管理、CRMなど多様な機能モジュールをそろえるが、中でも特に人材管理の機能に優れる製品として知られてきた。現在でもこの機能は、「PeopleSoft HCM(Human Capital Management)」として、大手企業を中心に多くの企業が利用している。
一方のEBSは、オラクルが独自開発したERPパッケージ製品。大手企業向けのグローバルERP製品としては「SAP ERP」と並び称されることも多い。統合ERP製品として非常に多くの機能を持ち、人事関連の機能は「E-Business Suite HCM」モジュールで提供されている。
オラクルではこれら2つに加え、2011年10月に発表した「Oracle Fusion Applications」(Fusion Applications)でも、タレントマネジメント機能にかなり力を入れている(参考記事:“作らないERP”を目指す「Oracle Fusion Apps」、その提供モデルは?)。実際、日本国内におけるFusion Applicationsの提供は2012年3月に開始されたが、当初はSaaSによる人材管理・タレントマネジメント機能とCRM機能を販売していくという。これは、日本市場において今後、タレントマネジメント製品の需要が大きく伸びることを見越しての販売戦略だと考えられる。
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