YouTubeによるLAN混雑も回避? 「FlowVisor」の効果と課題OpenFlowの管理機能を拡張する「FlowVisor」【前編】

OpenFlowコントローラーとOpenFlowスイッチとの間のプロキシとして機能し、複数のネットワークスライスを構築可能にする「FlowVisor」。その仕組みと現状の課題を解説する。

2012年08月07日 08時00分 公開
[Michael Morisy,TechTarget]

 OpenFlowをベースとするネットワーク仮想化プラットフォームである「FlowVisor」は、オープンなSoftware Defined Network(SDN)の機能をさらに高め、物理ネットワークを複数の論理ネットワークに簡単に分割することを可能にする。これにより管理者は、大まかに定義されたルールでネットワークを管理することが可能になり、多数のルータやスイッチを設定する苦労から解放される。

 汎用型のハードウェアにインストールして使用するFlowVisorは、特殊なOpenFlowコントローラーであり、OpenFlowスイッチのネットワークと標準的なOpenFlowコントローラーとの間で透過的なプロキシとして機能する(OpenFlowコントローラーについては「【技術解説】OpenFlow/SDNの自在な経路制御を実現する技術」を参照)。まだ試験段階にあるFlowVisorは、コマンドライン型の管理ツールといった基本的な機能が欠落してはいるものの、米スタンフォード大学のキャンパスネットワークに導入されるなど、一部の業務環境で大規模に導入されている。

ITmedia マーケティング新着記事

news148.jpg

天候と位置情報を活用 ルグランとジオロジックが新たな広告サービスを共同開発
ルグランとジオロジックが新たな「天気連動型広告」を共同開発した。ルグランが気象デー...

news130.jpg

“AI美女”を広告に起用しない ユニリーバ「Dove」はなぜそう決めたのか
Unilever傘下の美容ケアブランド「Dove」は、「Real Beauty」の20周年を機に、生成AIツー...

news099.png

有料動画サービス 34歳以下では過半数が利用経験、4割は1日1回以上利用
「ニールセン・ビデオコンテンツ アンド アド レポート 2024」を基に、テレビ画面での動...