Samsungが半分に折り畳めるタブレット用ディスプレーの開発を進めている――このような臆測が注目を集めている。これが事実なら、将来、ポケットに収まる変幻自在なタブレットが登場するかもしれない。
韓国Samsungは、半分に折り畳み可能なタブレット用ディスプレーの開発を進めている。このような臆測が最近飛び交っている。これが事実であれば、タブレット市場を取り巻く状況が一変するかもしれない。
Samsungが2013年に取得したデザイン特許で、その仕組みが明らかにされている。タブレットに搭載された大型画面は約90度の角度調節が可能で、ノートPCのように変形することができる。そのため、(理論上は)画面の半分はキーボード、もう半分はディスプレーとして機能する。
こうしたデバイスは、タブレットのように携帯性に優れ、動画の閲覧といったカジュアルな用途に適しているだろう。その一方で、ノートPCに匹敵するほどタイピングが容易になると考えられる。
2014年1月、Samsungは2件目の関連したデザイン特許を取得した。この特許では、180度の角度調整ができるタブレットが図示されている。つまり、端末を半分に折り畳んで、携帯電話のようにポケットに滑り込ませることが可能となる。
つまり、画面を折り畳んだ状態では(5インチの)ファブレットのように使え、本のように開くと(10インチの)フルサイズ画面を利用することができる。
重要なのは、デザイン特許を取得したからといって、企業がその特許を利用するとは限らないということだ。そのため、これらの特許を取得したことは、Samsungが上述したような端末を実現するテクノロジーを開発している証拠とはならない。
こうした事情があり、Samsungがスペイン・バルセロナで開催の展示会「Mobile World Congress」(MWC)で、屈折自在な画面のプロトタイプを披露するのではないかとの臆測が大きな注目を集めていた。
Samsungは、既にさまざまな端末ベンダーにディスプレーを供給している。同社が新タイプの画面を実際に開発しているのであれば、このテクノロジーを自社だけで独占することはないだろう。つまり、将来、多くのベンダーから折り畳み可能なタブレットが登場する可能性がある。
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