フラッシュベンダーのベンチマーク値がどのようなテストで出されたものかを理解することは重要だ。製品購入に当たっては、自分が求めるフラッシュ構成と同じ構成でテストされたベンチマーク結果を参考にすべきだ。
フラッシュベンダーが製品のテスト結果として、IOPS(1秒間に処理できるI/O数)を100万以上と発表するのは珍しくない。オールフラッシュアレイベンダーも、PCIe SSDベンダーも、さらにはハイブリッドベンダーもそうだ。最初に伝えておくと、私の勤務先の米Storage Switzerlandも、これらのテストの一部に参加している。
100万以上というIOPSは確かに素晴らしい数字に思える。だが、こうしたテストは、企業がフラッシュストレージをビジネスに活用する上で具体的に役立つのだろうか。結局のところ、どんなテストも、ベンダーの製品に有利になるように結果を操作できる。テスト結果は重要だが、テストがどのように行われたかの方がもっと重要だ。幸い、こうしたテストデータの一部は、テスト方法を調べることで実態を推測し、自社の環境に照らして評価することができる。
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