IaaSとの違いは? Microsoft AzureのWebサイト実行基盤を解説Microsoft Azureスマート解説【第2回】

Webサイトの実行基盤をPaaSとして提供する「Microsoft Azure Webサイト」。インフラやミドルウェアの煩わしい設定をクラウド側に任せることで、ユーザーは開発に専念することができる。

2014年04月14日 08時00分 公開
[日山雅之,FIXER]

 「Microsoft Azure Webサイト」は、Web上にサイトを公開するためのPaaS(Platform as a Service)サービスである。このサービスを利用することで、ユーザーはWebサーバを構築/管理することなくWebサイトを公開できる。システム開発の高速化とコスト削減につながる。

これまでの連載

連載インデックス:Microsoft Azureスマート解説


Microsoft Azure Webサイトの概要

 Microsoft Azure Webサイトとは、Webサイト/Webアプリケーション(以降、総称してWebサイトと呼ぶ)の実行基盤を提供するサービスである。

 ユーザーは本サービスで稼働しているWebサーバ(IIS:Internet Information Services)に、Webサイトを配置・公開することができる。WebサーバはMicrosoftによって管理され、稼働率99.9%が保証されているため、ユーザーはIISなどのWebサーバソフトウェアのインストール、設定、管理、監視、さらにOSへのパッチ適用など、煩雑な業務から開放される。多くの場合、ユーザー自身が管理するより、高稼働率と高いセキュリティを得られるだろう。ユーザーはインフラのことを考える必要がなくなり、開発に専念できるため、サイトの品質向上が期待できる。

 本サービスの最大の特徴として、無料で利用可能なモードが提供されている点が挙げられる。Webサイトには「無料」「共有」「基本」「標準」の4つのサイトモードが用意されている。無料モードでは利用制限があるが、無料でWebサイトを公開することができる。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news047.jpg

在任期間は短くても将来は明るい? データが示すCMO職のさらなる出世の可能性
CMOの約3分の2はポジションを離れた後、社内で昇進するか、他のブランドで同等またはより...

news094.jpg

「押し付けがましい広告」が配信されたとき、消費者はどう感じるか
消費者は個人データに依存した広告よりも、記事などのコンテンツの文脈に沿っている広告...

news074.jpg

SNS発信のベストな時間帯(2025年版) InstagramとFacebook、TikTokでどう違う?
Hootsuiteが2025年版のソーシャルメディア最適投稿時間を公開。各プラットフォームごとの...