クラウドベースのバックアップは、安価な帯域幅とキャパシティーの最適化テクノロジーにより、テープなどの持ち運び可能なバックアップメディアの代替テクノロジーとして人気を集めている。
現在クラウドベースのデータバックアップで一般的に使用されているアプローチには2種類ある。1つはSaaS(Software as a Service)で、もう1つはクラウドストレージサービスだ。オンプレミスソフトウェアとセカンダリストレージの代替手段として利用できるバックアップSaaSは、ホストと管理を一元的に行い、ブラウザベースのインタフェースでアクセスするWebネイティブのアプリケーションだ。通常SaaSには、マルチテナントアーキテクチャと公共料金のような価格モデルという特徴がある。マルチテナントアーキテクチャでは、データを仮想的に分離した状態で維持する共有のスケーラブルなインフラストラクチャが採用されている。保護対象のシステムに常駐する軽量エージェントでは、プライマリサイトのデータをクラウドに送信する。
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