2016年に基幹システムの一部を、2020年までにシステムの大半をクラウドへ移行することを発表した旭硝子が、「Amazon Web Services」への評価、クラウド移行で覚悟しなければならないことを語った。
レガシーの塊だった基幹システムをクラウドに移行する企業が国内でも少しずつ増えてきている。「われわれのような古い体質の大企業にはクラウドは向かないのでは」「速いサイクルでの機能追加もリサイジングの頻度も少ない基幹システムに、クラウドは必要なのか」「内製指向ではなく外注中心の情シスでクラウドを扱えるのか」――そんな懸念を抱えながらも、世界トップクラスのガラスメーカーである旭硝子は基幹システムの一部である「SAP ERP」の「Amazon Web Services」(AWS)移行を決定した。
旭硝子はなぜクラウド、それもAWSへの移行を決断したのか、クラウド移行における懸念点をどのように解決したのかを解説した前編「『クラウドには向かない』レガシーシステムをAWSへ――旭硝子の決断」に続き、後編では実際にAWSを使ってみてどうだったかをお伝えする。まだ本番システムが稼働前ではあるが、幾つかの手応えを感じているようだ。
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