Citrix HDX/HDX/High Definition Experience
米Citrix Systemsの「Citrix HDX」テクノロジーは、デバイスやネットワークを問わず、仮想デスクトップとアプリケーションを高品位のユーザーエクスペリエンスで提供する機能セットである。
「Citrix XenDesktop」「Citrix XenApp」を用いた仮想化環境において、ローカルのデスクトップ環境と同等のユーザー体験を実現することができる。
米Microsoftの「RemoteFX」や米VMwareの「PCoIP(PC over IP)」といったリモートディスプレイプロトコルと比べられることが多い。PCoIPは、UDP(User Datagram Protocol)を介して動画、音声再生、周辺機器の利用などに対応する。RemoteFXは、TCP(Transmission Control Protocol)とUDPの両方か、いずれかを使用する。Citrix HDXはTCPをベースとしているが、最新版は必要に応じてUDPも利用できる。
同技術には、「Citrix Independent Computing Architecture(ICA)」プロトコルの他、狭帯域で遅延の多いWAN接続を介した場合でもデスクトップ仮想化の拡張性と実用性を確保する機能などが含まれる。Citrix HDXテクノロジーは、2009年2月に「Citrix XenDesktop 3.0」で導入され、その後も新機能が追加されている。
Citrixは従来、XenAppを展開しており、アプリケーションをサーバに集約する「アプリケーション仮想化」市場において、非常に大きいシェアを持っている。そして、その実績と経験を生かし、デスクトップをサーバに集約する「デスクトップ仮想化」の展開を進めている。
XenDesktopでは、同社がこれまで培ってきた、ユーザー操作から管理面までの幅広い対応を生かしつつ、最新のテクノロジーを駆使した仮想デスクトップの利用が可能である。
XenAppは、総合的なアプリケーション配信システムである。XenAppあるいはXenDesktopを通じてライセンスを取得できる「Citrix Streaming」は、Citrixのアプリケーション仮想化技術だ。
新旧含め広範な種類のアプリケーションを利用しており、「VMware ThinApp」や「Microsoft App-V」がサポートしていないアプリケーションをCitrix Streamingで仮想化したいと考えているIT部門にはXenAppがお勧めだ。
VDI(仮想デスクトップインフラ)セッションを実行できる端末は、次のようにさまざまな種類がある。
上記に挙げた4種類の端末の長所と短所を検討し、どのタイプが最適であるかを判断してほしい。
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