キャッシュメモリと物理コアの使い分けで「ムーアの法則」に挑戦するメインフレームプロセッサ物理コアの役割分担が決め手に

IBMはメインフレームプロセッサの処理能力を高める手法として、キャッシュメモリと物理コアコントロール技術に着目した。この技術が利用する「HiperDispatch」という機能とともに、その概要を説明しよう。

2016年10月27日 15時00分 公開
[Robert CrawfordTechTarget]
IBMのメインフレーム「z13」に搭載するプロセッサパッケージ(左)とダイ内部(右)

 ムーアの法則がいずれ成立しなくなるのは不可避だが、IBMはこの状況に備えるべく、従来とは異なる方法でプロセッサの能力を高めようとしている。同社が利用するのは、命令パイプライン化、ハイパースレッディング、プロセッサキャッシュといった手法だ。

 これらの手法は、システムの処理内容によっては、メインフレーム性能に変革をもたらすかもしれない。メインフレームの性能を最大限に発揮できる手法の1つが、プロセッサのキャッシュメモリと物理コア制御の最適化だ。

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