キャッシュメモリと物理コアの使い分けで「ムーアの法則」に挑戦するメインフレームプロセッサ物理コアの役割分担が決め手に

IBMはメインフレームプロセッサの処理能力を高める手法として、キャッシュメモリと物理コアコントロール技術に着目した。この技術が利用する「HiperDispatch」という機能とともに、その概要を説明しよう。

2016年10月27日 15時00分 公開
[Robert CrawfordTechTarget]
IBMのメインフレーム「z13」に搭載するプロセッサパッケージ(左)とダイ内部(右)

 ムーアの法則がいずれ成立しなくなるのは不可避だが、IBMはこの状況に備えるべく、従来とは異なる方法でプロセッサの能力を高めようとしている。同社が利用するのは、命令パイプライン化、ハイパースレッディング、プロセッサキャッシュといった手法だ。

 これらの手法は、システムの処理内容によっては、メインフレーム性能に変革をもたらすかもしれない。メインフレームの性能を最大限に発揮できる手法の1つが、プロセッサのキャッシュメモリと物理コア制御の最適化だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news190.jpg

YouTube広告の実店舗売り上げへの貢献を計測 インテージが「Sales Impact Scope」を提供開始
インテージがYouTube出稿による小売店販売への広告効果を計測するサービスを提供開始した...

news160.jpg

2025年のデジタル広告業界の展望 日本のマーケターの優先メディアと課題は?
IASは、2025年におけるデジタル広告業界の主要なトレンドについて掘り下げたレポート「Th...

news026.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年1月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。