「データを認識できるストレージ」が企業システムを“勝手に”最適化するEvernoteがDropboxより進化している理由(1/2 ページ)

ストレージシステムが自分に保存しているデータの詳細を把握できるようになったとき、アプリケーションも相性に合わせた最適な使い方を自ら選べるようになるという。

2016年11月22日 15時00分 公開
[Mike MatchettTechTarget]
仮想マシン対応のストレージに早くから取り組んできたTintoriの仮想環境専用オールフラッシュ「Tintri VMstore T5000」

 従来、ストレージアレイはデータセンターの奥にあり、そこに格納しているデータについて詳しく知らなくても管理できた。ストレージ管理者は「高いパフォーマンスと確実なバックアップが欠かせない重要なアプリケーションのデータベースデータ」と把握していたかもしれない。だが、全データの詳細を管理していたのは、データベース管理者だった。

 現在、データに関する情報とそのデータを格納するストレージを区分する人為的な壁が急速に変化しつつある。

 格納データに関する詳細情報の把握は、縦割り型インフラの溝を埋めるだけではない。「ストレージのバックエンドにおける永続化」と「格納したデータが実際に意味するものとそのフロントエンドでの用途」の間にある距離も縮める。ストレージはもはやデータセンターの奥深くでビットパターンを格納して保護しているだけでは足りない。ストレージは、直接ビジネス運営を促進する方法で管理する必要がある。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2 次のページへ

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news023.jpg

世界のモバイルアプリ市場はこう変わる 2025年における5つの予測
生成AIをはじめとする技術革新やプライバシー保護の潮流はモバイルアプリ市場に大きな変...

news078.png

営業との連携、マーケティング職の64.6%が「課題あり」と回答 何が不満なのか?
ワンマーケティングがB2B企業の営業およびマーケティング職のビジネスパーソン500人を対...

news125.jpg

D2C事業の約7割が失敗する理由 成功企業との差はどこに?
クニエがD2C事業の従事者を対象に実施した調査の結果によると、D2C事業が成功した企業は...