ハイパーコンバージドインフラ市場、これから要注目の3社とその技術Nutanixに続くことができるか(1/2 ページ)

ハイパーコンバージド市場は新興企業が群雄割拠する場ではなくなった。SimpliVity、Pivot3、Scale Computingのような企業は、Nutanixやサーバ、そしてストレージの大手企業と新たな戦いを繰り広げている。

2016年12月27日 15時00分 公開
[Dave RaffoTechTarget]
その構成を柔軟に変更でき、導入が容易、そして、メンテナンスもほぼ不要の“全載せ”サーバ&ストレージシステムということで、ハイバーコンバージドインフラの市場規模は急速に拡大している

 2016年9月にNutanixが行った新規株式公開が、ハイパーコンバージドインフラ市場転換の兆しとなった。かつて小規模非公開企業が占めていたハイパーコンバージドインフラ市場だが、サーバとストレージの大手ベンダーが市場を席巻しようとしている。

 上場を果たしたNutanixは依然として市場のトップを堅持しているが、顧客数ではハイパーコンバージドインフラソフトウェア「Virtual SAN」(VSAN)を擁するVMware が上回っている。Dell EMCは、「Dell PowerEdge」サーバでVSANとNutanixソフトウェアを販売することで2017年の市場独占を目指している。Hewlett Packard Enterprise、Cisco Systems、Lenovoも積極的に製品を送り出している。この3社が取っているのは、自社のサーバに自社またはパートナーのソフトウェアを搭載して販売する手法だ。

 SimpliVity、Pivot3、Scale Computingなどの小規模非公開企業も生き残りを図っている。これらの企業も独自の新規株式公開を計画しているが、IBMやNetAppなど、ハイパーコンバージドインフラ市場に未参入の大手ベンダーにとっては採算のある買収対象になる可能性もある。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

       1|2 次のページへ

アイティメディアからのお知らせ

From Informa TechTarget

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ

「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。

ITmedia マーケティング新着記事

news017.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。

news027.png

「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...