ハイパーコンバージド市場は新興企業が群雄割拠する場ではなくなった。SimpliVity、Pivot3、Scale Computingのような企業は、Nutanixやサーバ、そしてストレージの大手企業と新たな戦いを繰り広げている。
2016年9月にNutanixが行った新規株式公開が、ハイパーコンバージドインフラ市場転換の兆しとなった。かつて小規模非公開企業が占めていたハイパーコンバージドインフラ市場だが、サーバとストレージの大手ベンダーが市場を席巻しようとしている。
上場を果たしたNutanixは依然として市場のトップを堅持しているが、顧客数ではハイパーコンバージドインフラソフトウェア「Virtual SAN」(VSAN)を擁するVMware が上回っている。Dell EMCは、「Dell PowerEdge」サーバでVSANとNutanixソフトウェアを販売することで2017年の市場独占を目指している。Hewlett Packard Enterprise、Cisco Systems、Lenovoも積極的に製品を送り出している。この3社が取っているのは、自社のサーバに自社またはパートナーのソフトウェアを搭載して販売する手法だ。
SimpliVity、Pivot3、Scale Computingなどの小規模非公開企業も生き残りを図っている。これらの企業も独自の新規株式公開を計画しているが、IBMやNetAppなど、ハイパーコンバージドインフラ市場に未参入の大手ベンダーにとっては採算のある買収対象になる可能性もある。
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