草の根運動でユーザー数を広げていく「Slack」の“land and expand戦略”とは?シャドーITが陽のあたる場所へ(1/2 ページ)

会社指定のコラボレーションプラットフォームに不満を持つ従業員が、IT部門の許可なく「Slack」や「Circuit」といったアプリをダウンロードして、同僚もユーザーにするケースが増えている。

2017年01月23日 08時00分 公開
[Alissa IreiTechTarget]

 それは「Twitter」の1行のつぶやきから始まった。

 ソフトウェアエンジニアのベン・ガービー氏がコラボレーションアプリケーション「Slack」のことを知ったのは、2年ほど前、ソーシャルメディアを見ている時だった。データ分析会社RJMetricsに勤務するガービー氏や同僚は当時、ある課題に直面していた。社内で急成長するエンジニアチームのコラボレーション文化を変革させ、進化するニーズにもっとうまく対応させるという課題だった。

 「われわれ少人数グループは当時、『Googleハングアウト』をかなり活発に利用していた。しかしこれはユーザーの追加や削除が難しかった。もっと重点を絞った会話が必要な時もあったが、そのようなハングアウトの管理は決してうまくいかないように思えた」。ガービー氏はそう振り返る。

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news081.jpg

「RevOps」に関する実態調査 収益向上への実感やCROの設置率は?
ウイングアーク1stが実施した「RevOpsに関する実態調査」の結果です。

news097.jpg

ピザ配達員とカーチェイス ペプシの大胆キャンペーンの狙いは?
PepsiはフードデリバリーサービスDoorDashとのパートナーシップ強化に伴い、アクション映...

news050.jpg

健康意識は横ばいでも「体調データ測定」への関心は爆増 なぜ?――電通ウェルネス1万人調査
電通の専門組織の電通ヘルスケアチームは、日本全国の20〜60代の男女計1万人を対象に、第...