体験版で知るWindows Server 2016操作テク【第8回】
Windows Server 2016評価版をインストールする──Active Directory設定編(1/2 ページ)
体験版=評価版を使ってWindows Server 2016の新機能を試すためにサーバーマネージャーの使い方を覚えたら、次はActive Directoryの設定だ。
この連載は
新世代Windows Serverとして2016年9月に正式登場した「Windows Server 2016」。フリーで導入できる体験版を使って、新しいセキュリティ機能やコンテナ関連機能の設定など、新しく登場した“操作テクニック”を紹介する。執筆はIT関連媒体で長らくWindows Serverの解説連載を手掛けてきた塩田紳二氏だ
今回から設定ツールの「サーバーマネージャー」を使って「Windows Server 2016」(以下、WS16)を設定していく。サーバーマネージャー自体、GUI(グラフィカルユーザーインタフェース)を使って、サーバ設定を用意にするためのツールであるので、単純にその手順だけを示しても意味がない。そもそもサーバ設定は、初回に行えば、後は大きく変更する必要がなく、操作手順などを覚える必要もないからだ。
サーバーマネージャーを使った設定に必要なのは、WS16で用意しているさまざまな「役割」(特定機能を実行するためのソフトウェア群)の理解だ。そこで、操作手順を解説する前に役割ごとに基本的な機能を解説する。まずは、WS16設定の基本となる「Active Directory」の設定だ。
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Active Directoryとは?
Active Directoryは、Windowsにおけるユーザー管理の仕組みだ。Windows Serverを導入する最大の理由の1つは、組織内のユーザーを集中して管理するためにActive Directoryを使うことにあるといってもよい。Active Directoryがない状態では、PC1台ごとにWindowsのユーザーを登録する必要がある。これでは、同じ名前を持つ別のユーザーを異なるPCに登録したり、同じユーザー名で違うパスワードのアカウントができてしまったりする。ユーザー名はPCごとに違うため、ネットワーク全体でファイルのアクセス権限をユーザーごとに設定するような制御がほとんど不可能になる。
こうした問題を解決するために作られたのが「ディレクトリ」というユーザー情報などをネットワーク内で一括して管理する仕組みだ。Active Directoryは、Windows専用のディレクトリシステムを指す。
既に組織内でActive Directoryを運用しているのであれば、その導入について悩む必要はない。ただし、WS16の評価版でActive Directoryを設定する場合に、現在のネットワークを混乱させないように勝手なルートドメイン名を使わず、管理者と協議の上でネットワークに接続するか、あるいは社内のLANに接続しないで評価をする必要がある点には注意してほしい。
Active Directoryでユーザーを管理することで、Windowsはユーザーの設定(プロファイルと呼ぶ)をActive Directory側で管理し、各ユーザーと個々のマシンとの関係が「緩く」なる。ユーザーが日常的に利用するクライアントマシンの変更も簡単になるし、PCというハードウェアを複数で共有することも簡単になる。
もう1つは、社内のクライアント環境を統一し、業務などで使うアプリケーションを共通化するような場合の基本的な仕組みにActive Directoryが関与している点だ。組織の人数に関係なく管理者の負担を軽減できるため、Active Directoryを導入するメリットがある。
ある意味「Windows Serverの導入」は「Active Directoryの導入」といってもよい。
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