企業向けブロックチェーンを推し進める「Hyperledger Fabric」とはIBM、Oracle、Microsoft、SAPなども取り組む(1/2 ページ)

ブロックチェーンはビットコインから生まれた技術だ。この技術の企業への導入が検討されている。「Hyperledger Fabric」のようなフレームワークは、ブロックチェーンの企業導入を後押しする可能性がある。

2018年05月21日 05時00分 公開
[Jack VaughanTechTarget]

 ブロックチェーンは、暗号通貨として初めて登場したビットコインを支える技術だが、ビットコインほど大きな話題になったわけではない。ただしビットコインの影響を受け、ブロックチェーン技術が広まっているのは間違いない。「Hyperledger Fabric」などのフレームワークによって、企業向けに導入される時期に来ているのかもしれない。

 大手企業も新興企業もこぞって、この新しい技術をトランザクションとデータの分散に利用しようとしている。ビットコインネットワークと同様、ブロックチェーンはトランザクションの実行方法とデータの処理方法を変える可能性がある。

 B2Bアプリケーションが、ブロックチェーン導入の最初の領域になるかもしれない。IBM Cloudグループのブロックチェーン技術部門でバイスプレジデントを務めるジェリー・クオモ氏によると、B2Bアプリケーションのプロセスは、「ブロックチェーンを使って見直す」のに適しているという。

 この見直しを進めるには、多くの変化が必要になる。だがクオモ氏は、企業向けブロックチェーン技術を利用することで、将来得られるメリットを引き合いに出す。

 「現在は全員がそれぞれ独自に台帳のコピーを保持する。複数のトランザクションが不首尾に終わると、存在する全ての台帳の照合が必要になる」(クオモ氏)

 このような照合は、商取引において非常に手間と時間のかかる作業の1つだ。複数の台帳の内容についてもめ事が起きるのは普通のことだ。「ブロックチェーンでは、全員が同じデータベースを使用することになる」とクオモ氏は言う。事実、全員が同じ台帳を使用する。ただし、それは分散型の台帳になる。

異なる種類の処理

 ビットコインの基盤となるブロックチェーンはP2P(ピアツーピア)ネットワークを作成する。このネットワークでは、ハッシュコードを識別することで暗号化されるデータのブロックが相互に結び付けられる。ユーザーの匿名性は維持されるが、参加者全員がネットワークに格納されたブロックのコンテンツを見ることができる。

       1|2 次のページへ

ITmedia マーケティング新着記事

news135.png

インターネットの利用環境、女性の66%は「スマホのみ」――LINEヤフー調査
LINEヤフーが実施した2023年下期のインターネット利用環境に関する調査結果です。

news108.png

LINEで求職者に合った採用情報を配信 No Companyが「チャットボット for 採用マーケティング」を提供開始
就活生が身近に利用しているLINEを通して手軽に自社の採用情報を受け取れる環境を作れる。

news102.jpg

GoogleがIABのプライバシーサンドボックス批判に猛反論 完全論破へ42ページのレポートを公開
Googleは、米インタラクティブ広告協会から寄せられた批判について「多くの誤解と不正確...