サーバレスフレームワークにAPIを導入することが、ビジネスの成長を加速し、革新的なサービスを提供することにつながる。同時に開発者の負担も減り、ITコストが削減されるという。
シンデレラのガラスの靴のように、サーバレス環境での開発(サーバレスコンピューティング)は全てのソフトウェア開発にぴったりと合うわけではない。だが、適切なアプリケーションにはこの上のない機会をもたらす。
より多くの顧客に対応し、ビジネスを成長させ、新しく革新的な方法でユーザーを満足させようとする企業は多い。サーバレスコンピューティングは、こうした企業にコードとAPIの導入オプションを提供する。サーバレスが提供する導入基盤は極めて強固で、情報を失うことなく、信頼性と一貫性のある結果をもたらすことを保証する。こう話すのはGartnerのアナリスト、マーティン・レイノルズ氏だ。
ソフトウェアの専門家であるクリス・モイヤー氏にとっては、サーバレスの仕組み(サーバレスフレームワーク)を使ってAPIを構築し、導入することが優れた手段になる。そうすることで、クライアント側のAPIが軽量になり、クラウドでの拡張性が高くなる。また、セキュリティの確保が容易になり、コストも下がる。
モイヤー氏はCannabiz Mediaで最高技術責任者(CTO)を務める。同社は大麻の取り扱いが許可された人物(ライセンス保有者)の追跡と調査をしている。同氏は、素早く要求に応答することを義務付けられている職務に適したものとして、サーバレスAPIを選んだ。
モイヤー氏は、Amazon Web Services(AWS)の「Amazon Elastic Compute Cloud」(EC2)インスタンスにもう1つ別のCannabiz MediaのAPIを導入することにした。「これは2時間程度の比較的長い時間がかかるバックエンドタスクを実行するためだ。これに対して、5分ほどのタスクにはサーバレスAPIを使用する」とモイヤー氏は話している。同氏は、ソーシャルメディアとブログを集約するサービスを提供するACI Information Groupのバイスプレジデントも務めている。
モイヤー氏はこの話を参考にして「全てをサーバレスに詰め込もうとしてはならない。たが、それが合理的な場合は常にサーバレスのメリットを生かすべきだ」と語る。
サーバレスフレームワークにAPIを導入することで、企業はビジネスとDevOpsプロセスの両方にメリットを得ることができる。
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