2019年07月03日 08時00分 公開
特集/連載

Googleに聞く「Anthos」とは何か、何を目指しているのかエグゼクティブインタビュー

GoogleはAnthosで何を目指しているのか。Googleの技術インフラ担当シニアバイスプレジデント、ヘルツル氏に話を聞いた。

[Aaron Tan,Computer Weekly]

 クラウド向けLinuxと称されるGoogleのマルチクラウド管理プラットフォーム「Anthos」は、企業のアプリケーション管理を容易にする。管理対象のアプリケーションは、別のパブリッククラウドサービスで運用されていても、オンプレミスで運用されていても構わない。

Computer Weekly日本語版 6月19日号無料ダウンロード

本記事は、プレミアムコンテンツ「Computer Weekly日本語版 6月19日号」(PDF)掲載記事の抄訳版です。本記事の全文は、同プレミアムコンテンツで読むことができます。

なお、同コンテンツのEPUB版およびKindle(MOBI)版も提供しています。

ボタンボタン

 Anthosは「Google Cloud Next' 19」(2019年4月)で発表された。以前「Cloud Services Platform」と呼ばれていたAnthosは、「Istio」や「Kubernetes」などのオープンソース技術をマネージドクラウドテクノロジースタックに持ち込む。

 英Computer WeeklyはGoogleで技術インフラ担当シニアバイスプレジデントを務めるウルス・ヘルツル氏に独占インタビューを行い、Anthosを支える原理、Linuxとの類似点、そしてクラウドの未来について話を聞いた。

Anthosとクラウドインフラスタックについての考え方を教えてください。

ウルス・ヘルツル氏(以下、ヘルツル氏):当社は、Anthosをソフトウェアスタックが進化したものと見ている。

 物事が根本的に変わったのは、Linux、Windows Server、Java、イーサネット、World Wide Webが登場した1990年代半ばだった。こうしたものが一体となり、新たな方法でITを後押しした。

 当時、2つのスタックが登場した。一つがLAMPスタック、もう一つがWindows Serverを中心とするスタックだ。こうしたスタックは単一ノードに重点を置く。これに対して、クラウドはそこに含まれるサービスを管理するシステムの海のようなものだ。

 現状では、クラウド向けの共通スタックはない。「Amazon Web Services」も「Google Cloud Platform」もスタックではない。コンテナを起動するという単純なことが、それぞれ異なっているというのはばかげている。そのため、当社はオープンソースを通じた標準化を呼び掛けている。その試みがKubernetesだ。

 Anthosの背後にあるソフトウェアエコシステムは非常に規模が大きい。サービス管理、サービス検出、セキュリティなど、20〜30の異なることが行われている。これらの大半は以前から行われていることだ。だがその方法は多岐にわたっていた。Anthosでは基盤となる環境に接続するさまざまなアダプターを使用して、オープンソースでそれを実行する方法を用意した。ユーザーは、例えばサービスを構成する方法を1つ覚えるだけになる。

 私は、Anthosをクラウド向けのLinuxとよく比較する。AnthosはOSではないが、Linuxと同じ特性がある。Linuxの管理下で何を実行するかは自由だ。オープンで、品質が高く、どこでも実行できる。そうした点では、Anthosを選ぶこととLinuxを選ぶことは似ているというのが当社の提案だ。Anthosはクラウドスタックと称されるスタックの中で、史上初の真のクラウドスタックになる。Linuxの拡張とKubernetesがスタックで、全てのオープンソースシステムが適切にフィットする。

 同時に、Windowsを中心に別のクラウドスタックが出現することも予想している。世の中のどこかには、組み込まれなければならないWindowsワークロードが非常にたくさんあるためだ。そうしたワークロードは恐らく、コンテナ化したWindowsを通じてAnthosに組み込まれることになるだろう。そこではGoogleが提供するセキュリティとコンプライアンスを軸にアプリケーションが実行される。

Red Hatが「OpenShift」と「OpenStack」で行っていることと、Anthosはどのように違いますか。

ヘルツル氏:当社がAnthosで行っていることとRed Hatが行っていることは10%しか重複しない。

続きはComputer Weekly日本語版 6月19日号にて

本記事は抄訳版です。全文は、以下でダウンロード(無料)できます。


Computer Weekly日本語版 最近のバックナンバー

Computer Weekly日本語版 6月5日号 GPUだけじゃないAI用プロセッサ

Computer Weekly日本語版 5月22日号 5Gの最初の5年に起こること

Computer Weekly日本語版 5月8日号 セキュリティ演習でレベルアップ


ITmedia マーケティング新着記事

news156.jpg

サイロ化の現実 75%の企業は部門間が連携せず、むしろ競争関係にある――Accenture調査
デジタル変革(DX)における不十分な事業部間連携は業績低下につながるというAccentureの...

news052.png

ゲーム業界がコロナ禍でTwitterを活用したコミュニケーションに注力した理由
コロナ禍において「巣ごもり消費」が拡大し追い風が吹いているといわれるゲーム業界だが...

news139.jpg

コロナ禍の観光に見える20の兆しとは? TBWA HAKUHODOなどが「観光復興ガイド」を公開
SNS上の旅行に対する価値観の激しい変化を分析し、そこから見えた20の新たな兆しとその後...