クラウド向けLinuxと称されるGoogleのマルチクラウド管理プラットフォーム「Anthos」は、企業のアプリケーション管理を容易にする。管理対象のアプリケーションは、別のパブリッククラウドサービスで運用されていても、オンプレミスで運用されていても構わない。
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Anthosは「Google Cloud Next' 19」(2019年4月)で発表された。以前「Cloud Services Platform」と呼ばれていたAnthosは、「Istio」や「Kubernetes」などのオープンソース技術をマネージドクラウドテクノロジースタックに持ち込む。
英Computer WeeklyはGoogleで技術インフラ担当シニアバイスプレジデントを務めるウルス・ヘルツル氏に独占インタビューを行い、Anthosを支える原理、Linuxとの類似点、そしてクラウドの未来について話を聞いた。
ウルス・ヘルツル氏(以下、ヘルツル氏):当社は、Anthosをソフトウェアスタックが進化したものと見ている。
物事が根本的に変わったのは、Linux、Windows Server、Java、イーサネット、World Wide Webが登場した1990年代半ばだった。こうしたものが一体となり、新たな方法でITを後押しした。
当時、2つのスタックが登場した。一つがLAMPスタック、もう一つがWindows Serverを中心とするスタックだ。こうしたスタックは単一ノードに重点を置く。これに対して、クラウドはそこに含まれるサービスを管理するシステムの海のようなものだ。
現状では、クラウド向けの共通スタックはない。「Amazon Web Services」も「Google Cloud Platform」もスタックではない。コンテナを起動するという単純なことが、それぞれ異なっているというのはばかげている。そのため、当社はオープンソースを通じた標準化を呼び掛けている。その試みがKubernetesだ。
Anthosの背後にあるソフトウェアエコシステムは非常に規模が大きい。サービス管理、サービス検出、セキュリティなど、20〜30の異なることが行われている。これらの大半は以前から行われていることだ。だがその方法は多岐にわたっていた。Anthosでは基盤となる環境に接続するさまざまなアダプターを使用して、オープンソースでそれを実行する方法を用意した。ユーザーは、例えばサービスを構成する方法を1つ覚えるだけになる。
私は、Anthosをクラウド向けのLinuxとよく比較する。AnthosはOSではないが、Linuxと同じ特性がある。Linuxの管理下で何を実行するかは自由だ。オープンで、品質が高く、どこでも実行できる。そうした点では、Anthosを選ぶこととLinuxを選ぶことは似ているというのが当社の提案だ。Anthosはクラウドスタックと称されるスタックの中で、史上初の真のクラウドスタックになる。Linuxの拡張とKubernetesがスタックで、全てのオープンソースシステムが適切にフィットする。
同時に、Windowsを中心に別のクラウドスタックが出現することも予想している。世の中のどこかには、組み込まれなければならないWindowsワークロードが非常にたくさんあるためだ。そうしたワークロードは恐らく、コンテナ化したWindowsを通じてAnthosに組み込まれることになるだろう。そこではGoogleが提供するセキュリティとコンプライアンスを軸にアプリケーションが実行される。
ヘルツル氏:当社がAnthosで行っていることとRed Hatが行っていることは10%しか重複しない。
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