「Wi-Fi 6」認証プログラム始動も、オフィスでの導入は限定的? その理由は「5G」との兼ね合いは

「Wi-Fi 6」準拠品の相互運用性を保証する認定プログラムがスタートし、この新規格が広く普及する準備が整った。ただ、企業ユーザーにとっては注意すべき点もある。

2019年10月16日 05時00分 公開
[Sean Michael KernerTechTarget]

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 「Wi-Fi 6」と呼ばれる無線LAN規格が世界的に普及する準備が整った。2019年9月、無線LANの業界団体Wi-Fi Allianceが製品の認証プログラム「Wi-Fi CERTIFIED 6」を正式にスタートさせた。

 この認証プログラムの目的は、Wi-Fi 6の無線LAN仕様に準拠した機器の相互運用性を保証することだ。Wi-Fi 6とは、IEEE(米国電気電子学会)が策定中の無線LAN規格「IEEE 802.11ax」の別称で、Wi-Fi Allianceが定めたものだ。Wi-Fi 6は無線LANのデータ伝送速度の向上や、無線LAN機器の省電力化などのメリットがある。

 「Wi-Fi 6は、間違いなく画期的な技術だ。無線LANのデータ伝送速度や運用効率を高めるだけでなく、より安全な接続を可能にする。新しいマネタイズ(収益化)の道を開くだろう」と、調査会社IHS Markitのアナリスト、エーベル・ネバレス氏は語る。

 ネバレス氏は「Wi-Fi CERTIFIED 6の開始は、Wi-Fi 6に準拠したスマートフォンやルーターを世界中に普及させる上でのマイルストーンになるだろう」と付け加える。Wi-Fi 6は大量のデータを扱うユーザーが待望する無線LAN規格だ。

Wi-Fi CERTIFIED 6の波及効果

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