「Infrastructure as Code」の速さはもろ刃の剣、便利さの影にあるリスクとは自動化するにしても、人的リソースは必要

「Infrastructure as Code」によってデータセンターは大きく変わる可能性がある。だが運用上の混乱を避けるためには、徹底的にドキュメントを残しテスト環境を確保する必要がある。

2019年10月31日 05時00分 公開
[Brian KirschTechTarget]
画像

 データセンターの各要素を仮想化し、ソフトウェアで構成可能にする「ソフトウェア定義データセンター」(SDDC)の登場により、従来のデータセンターで使われていた多くのテクノロジーが不要になった。たくさんのラックやハードウェアやケーブルが、統合型インフラの「ハイパーコンバージドインフラ」(HCI)と仮想化ソフトウェアに置き換わっている。ネットワーク、ストレージ、サーバ、サーバリソースを、安全で自動化された方法で利用可能にするSDDCは、DevOps(開発と運用の融合)の在り方やIT部門の役割を大きく変える可能性がある。

 「Infrastructure as Code」(IaC:コードによるインフラの構成管理)は、IT部門の運用チームと開発チームがソフトウェアを使って、インフラリソースのプロビジョニング(利用可能な状態にすること)と管理を自動的に実行する。IaCによってIT部門は俊敏性を高め、ビジネスニーズに応えるスピードをさらに上げることができる。その結果、ターンアラウンドタイム(命令を出してから処理が完了するまでの時間)を短縮できる。これは、顧客の獲得にも維持にも効果がある。

 どんなものでも課題やリスクが伴う。IaCも例外ではなく、大きな課題やリスクが幾つかある。

IaCのリスクの評価

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news070.jpg

CMOはなぜ短命? なぜ軽視される? いま向き合うべき3つの厳しい現実
プロダクト分析ツールを提供するAmplitudeのCMOが、2025年のマーケティングリーダーに課...

news214.jpg

トラフィック1300%増、生成AIがEコマースを変える
アドビは、2024年のホリデーシーズンのオンラインショッピングデータを公開した。

news129.jpg

「ドメインリスト貸し」は何がマズい? サイトの評判の不正使用について解説
「サイトの評判の不正使用」について理解し、正しい対策が取れるにしましょう。