企業のITチームは、クラウド利用を本格的に検討する前に、自社のビジネスやネットワークの準備が整っているかどうかを確認する必要がある。特にオンプレミスとクラウド、クラウドと他のクラウドの間を接続するネットワーク(以下、クラウド接続用ネットワーク)を構築する際は、さまざまな要素を検討しなければならない。
クラウドという言葉は「パブリッククラウド」「プライベートクラウド」「ハイブリッドクラウド」「マルチクラウド」といったさまざまな形態を含んでいる。クラウド接続用ネットワークの形態も多様で、規模も異なる。クラウドの形態の違いが、クラウド接続用ネットワークを検討する際の鍵になる。管理ツールを提供するベンダーの違いなど、クラウドの形態以外にも検討しなければならない要素もある。
企業がクラウド接続用ネットワークを構築する際、IT担当者が知っておくべき基本的な事項を本連載で解説する。
クラウド接続用ネットワークを構築する際に注視すべきなのが、データ伝送速度やアプリケーションの応答速度といったクラウドの性能への影響だ。クラウドの性能を適切に監視するためには、まずはクラウドのアーキテクチャによる違いを知っておく必要がある。
ITコンサルティング会社West Gate Networksのプレジデントを務めるアンドルー・フローリッヒ氏は、クラウドそのもののアーキテクチャはパブリッククラウド(ベンダーのインフラを部分的に専有する「ホスティング型プライベートクラウド」を含む)と、オンプレミスのインフラにプライベートクラウドを構築する「オンプレミス型プライベートクラウド」の2種類に大別できると説明する。
残念なブランド体験で8割の顧客は「もう買わない」――Sitecore調査
消費者にとって不都合な事象が発生した際にも、ブランドを好きでいられるのは10人に1人。
ナイキとアディダスに学ぶ ファンを増やす企業文化とは?
スポーツにおけるトップブランドの座を巡ってし烈な競争を繰り広げてきたナイキとアディ...
DXにおける「コンサルティング力」とは?
DXが加速する中でコンサルティング人材へのニーズが高まっています。DXにおける「コンサ...