Kubernetesの運用管理に役立つオープンソースツールなどを統合したSaaSが登場した。この環境を独自に構築するのは容易ではない。SaaSとして利用できるなら合理的かもしれない。
クラウドネイティブインフラ企業Fairwinds Opsは、複数の「Kubernetes」クラスタを管理できるDevOpsチーム向けSaaSをリリースした。
社名にちなんで「Fairwinds Insights」と名付けられたこのサービスは拡張可能なアーキテクチャを採用し、セキュリティ、信頼性、監査向けのさまざまなオープンソースツールが統合されている。ツールの初期スイートには、「Fairwinds Polaris」(Kubernetes環境診断ツール)、「Fairwinds Goldilocks」(Kubernetes用リソース管理ツール)、Aqua Securityの「kube-hunter」(Kubernetes向けペネトレーションテストツール)が含まれている。
Fairwinds Insightsは、DevOpsチームが直面する共通の問題を幾つか解決できることを売りにしている。
まず、利用可能なKubernetes監査ツールを調査して、学び、導入するという、時間がかかるプロセスを取り除く。
次に、各ツールのデータを自動的に整理して正規化するため、エンジニアは全クラスタにわたって優先度の高い推奨事項を得ることができる。
最後に、DevOpsチームは開発から運用への引き継ぎを能動的に管理できるようになる。
注:レコードについては、リレーショナルデータベースのデータとして正規化したデータを定義できる。このデータには一連の構造化プロセスが施されるため冗長性が削減され、整合性が向上する。データ正規化の定義の中には、全データが特定のデータベースの全レコードと同じように表示され読み取られることを保証するものもある。
このプラットフォームは導入パイプラインに統合できるため、運用環境へのリリース前に構成ミスを特定して修正することが可能になる。
「多くのDevOpsチームが肥大化するKubernetes環境を保持し、それをうまく処理したいと考えている。だがリソースや専門家の不足からその優先度は下げられている。Fairwinds Insightsはコミュニティーが構築したオープンソースツールを活用し、DevOpsチームがまとめて使える運用を実現することでこの問題を解決する初めてのプラットフォームだ」と語るのは、Fairwindsで戦略部門のバイスプレジデントを務めるジョー・ペルティエ氏だ。
Fairwinds Insightsは現在パブリックβ版だ。β版の間は早期導入者に無料で提供される。「Fairwinds | Insights Open Source as a Service」(https://www.fairwinds.com/insights)にある無料利用枠には、結果履歴保持期間が7日間、最大クラスタ数2個という制限がある。
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