「GraphQL」大規模導入で得た教訓【前編】
FinTech企業が「GraphQL」を使って「マイクロサービス」を実現した理由
クエリ言語の「GraphQL」を活用し、旧来のモノリシック構造のアプリケーションを改修したCredit Karma。GraphQLを選んだ理由と、その活用場面を同社幹部に聞く。
2007年の設立以来、FinTech(金融とITの誘導)企業のCredit Karmaは、さまざまな変革を遂げてきた。個人向け財務サービスを手掛ける同社の成長を後押しする技術の一つが、クエリ(データ操作)言語「GraphQL」だ。同社が提供するサービスの応答時間を短縮し、サービスの質を向上させるために活用している。同社のトラフィックの50%程度がGraphQLを介したデータのやりとりで発生しているという。
GraphQLで「マイクロサービス」を実現
Credit Karmaは2017年にGraphQLを本番環境に導入して以来、その利用を広げている。2016年に入社したエンジニアリング担当副社長のニック・ナンス氏は、同社でGraphQL活用に取り組む主要なアーキテクトだ。
ナンス氏がCredit Karmaに入社して最初に担当した仕事の一つは、同社が利用している技術を見直す作業を手伝うことだった。「当社は当時、急激に成長し始めていた。それを支えるために、われわれはエンジニアリングチームを急ピッチで拡充し、スケーリング(規模の拡大)可能なアーキテクチャの構築する必要があった」(同氏)
Credit Karmaは自社アプリケーションの構造を、創業当初から採用していたモノリシック(一枚岩的)な構造から「マイクロサービスアーキテクチャ」に移行しようとしていた。マイクロサービスアーキテクチャとは、独立性の高い小規模のサービス(マイクロサービス)を組み合わせるアプリケーション構造だ。
マイクロサービスアーキテクチャへの移行には、サービスを連携させるためのAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)を用意する必要があることをCredit Karmaのエンジニアは認識していた。そうして出会ったのがGraphQLだった。
Credit KarmaはGraphQLを”ユニークな方法“で使い、サービスを連携させている。具体的にはアプリケーションをデータベースと直接連携させずに、GraphQLを介してユーザーが閲覧するデータを整形して取り出している。
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