データベース管理システムのコストとパフォーマンスを最適化する手段となり得るのが「クラウドデータベース」だ。Googleが提供する豊富なクラウドデータベースの中から「Cloud SQL」「Cloud Spanner」を取り上げる。
IT部門は、データベース管理システム(DBMS)のクラウドサービスである「クラウドデータベース」を利用することで、DBMSの管理作業と運用作業の一部をクラウドベンダーに任せて、データの使用に専念できるようになる。クラウドデータベースはスケーラビリティや災害対策の強化、コスト削減といったメリットを企業にもたらす可能性がある。
Googleが提供するクラウドサービス群「Google Cloud Platform」(GCP)は競合他社と同様、さまざまな用途に向けた各種クラウドデータベースを用意している。本連載は前中編にわたり、GCPの7つのクラウドデータベースを説明する。
前編に当たる本稿は、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)「Cloud SQL」と分散データベース管理システム(分散DBMS)「Cloud Spanner」の2つのクラウドデータベースを取り上げる。自社のワークロード(アプリケーション)要件に合致するものがあるかどうか確認してほしい。
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