コロナ禍の人材採用7大トレンド【前編】
「Web面接」「応募者エクスペリエンス」とは? 人材採用の必修キーワード
コロナ禍での働き方の変化は、人事部門の採用活動にも大きな影響を与えた。こうした変化の中で人事部門が注目すべきトレンドとは何か。主要なトレンドの中から「Web面接」「応募者エクスペリエンス」を紹介する。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が人事部門の業務に多大な影響を与える中、人事部門の活動を支援する技術に新たなトレンドが生まれている。本連載は前編、中編、後編の3回に分けて、2021年の採用戦略に大きな影響を与える7つのトレンドを紹介する。
トレンド1 .Web面接
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従業員エクスペリエンス関連の注目トピック
Web面接でも使われるWeb会議ツール関連の注目トピック
人材採用の分野で浮上しているトレンドの一つは「Web面接」だ。COVID-19のパンデミック(世界的大流行)によって応募者が面接のために飛行機で長距離移動したり、採用担当者と対面で面接したりすることが難しくなった。そのためリモートでの採用面接を可能にするWeb面接が必要になった。
Web面接では、企業はZoom Video Communicationsの「Zoom」やMicrosoftの「Microsoft Teams」、Cisco Systemsの「Cisco Webex Meetings」をはじめとする汎用(はんよう)的なWeb会議ツール、またはHireVueの同名サービスのような面接用のWeb会議ツールを利用することが一般的だ。これらのツールを使うことで採用担当者と応募者は、対面の場合と同様に面接に参加できる。
パンデミックの渦中において、Web面接は顕著なトレンドとなった。ただしWeb面接には課題もある。
応募者は家庭内に適切な場所がないと、自身が持つ専門的技能を面接でアピールすることが難しい場合がある。採用担当者と応募者のどちらかの家に子どもやペットがいると、面接が騒々しく気が散るものになることもあるだろう。 予期しない技術的なトラブルが生じると、応募者は慌て、当惑する。そうなると採用担当者がその応募者の実力を十分に見いだせず、採用を見送ることになりかねない。
ワクチンやその他の治療法の出現によりパンデミックが緩和されると、Web面接の頻度は低くなる可能性がある。それでもその利便性から、Web面接のトレンドはパンデミック終息後もなくなることはないだろう。
トレンド2.応募者エクスペリエンス
2020年は「従業員エクスペリエンス」が重視される年だった。COVID-19のパンデミックによって、従業員の健康と幸福を維持するエクスペリエンス(経験価値)を開発する必要性が加速した。従業員に前向きなエクスペリエンスを提供することに重点を置く企業は、収益向上といった成果につながりやすいという見方がある。「応募者エクスペリエンス」の向上にも同じ効果があるとみられている。
人事部門が応募者エクスペリエンスを向上させる方法は主に2つある。1つ目は採用情報ページをアップグレードすること。2つ目は調査を実施して応募者からフィードバックを得ることだ。
求職者はプロフィール設定や仕事の検索、応募を素早く簡単にできる使いやすい採用情報ページ を求めている。操作手順が分かりにくい場合、より最適化された採用情報ページに移動する。複雑な採用情報ページを求職者が利用する可能性は低い。
応募者が採用リストに登録された後も、応募者エクスペリエンスは継続する。企業とのコミュニケーションや面接の調整・実施、面接後のフォローの方法などにより、応募者は企業のプロ意識がどの程度か、自分に適した職場かどうかを判断する。競争の激しい労働市場では、企業が最も理想的な人材を引き付けるだけでなく、競合他社から人材を獲得するためにも応募者エクスペリエンスが重要だ。
中編「ダイバーシティー、非正規雇用、アナリティクス――採用の今を知るキーワード」は残る5つのトレンドのうち、3つを紹介する。
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