「不動産テック」(PropTech)が急成長する理由と、避けられない問題不動産市場で進むアナリティクスの活用【前編】

不動産分野では投資から再開発に至るまで、データが成長の原動力になり得る。こうした変化をリードし続けるとみられるのが「不動産テック」だ。ただしそのメリットを引き出すためには、解決が必要な問題がある。

2021年04月01日 05時00分 公開
[Kara E. JoyceTechTarget]

関連キーワード

データ分析


 商用不動産市場には数兆ドル規模のチャンスが転がっている。にもかかわらず不動産にアナリティクスを利用するという考えは、これまでなかなか広がらなかった。だが、この業界にも状況を変えようとする企業は存在する。新たな用途がそれを示している。

 商用不動産と聞くと倉庫や小売店舗を連想する人もいるが、オフィススペースやアパートも商用不動産に含まれる。この業界は不況や環境変化、テクノロジーの進歩、さらには社会トレンドなど、さまざまな要因が売り上げに影響を受ける。

 そこで重要になるのが「不動産テック」(PropTech)だ。不動産に特化したアナリティクス技術群の総称である不動産テックは、この10年間で大きく成長している。不動産テック情報サイト「Unissu」によると、2018年には不動産テックに138億5000万ドルの資金が投じられた。

「不動産テック」を始める企業が直面する“あの問題”

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ITmedia マーケティング新着記事

news170.jpg

AIの進化が加速する「プラットフォームビジネス」とは?
マーケットプレイス構築を支援するMiraklが日本で初のイベントを開催し、新たな成長戦略...

news029.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2024年12月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news166.png

2024年の消費者購買行動変化 「日本酒」に注目してみると……
2023年と比較して2024年の消費者の購買行動にはどのような変化があったのか。カタリナマ...