2021年04月16日 08時00分 公開
特集/連載

グラフィックワークステーションレベルの仮想デスクトップを実現Nutanix Xi Frame導入事例

ロバート・ゴードン大学は、GPUを使うアプリケーションを学生に提供するために「Xi Frame」による仮想デスクトップを展開した。Xi Frameを採用した決め手とは何か。

[Cliff Saran,Computer Weekly]
iStock.com/lucadp

 ロバート・ゴードン大学建築工学部は「Nutanix Xi Frame」を導入してユーザーコンピューティング環境を補完・拡張することで、コロナ禍によるロックダウン中の学生をサポートしている。

 最初のロックダウンが実施されたのは、授業期間が終了して試験期間が始まる時期だった。同大学のティモン・ワトソン氏(ユーザーコンピューティングチーム責任者)によると、大学にとって試験をどうするかは大きな課題だった。試験のサポートはIT部門の役割でもある。さらに「9月の新学期に向けてどのように準備するかだった」と同氏は話す。

 建築工学部の学生は、高解像度のレンダリングにGPUを使うアプリケーションを必要とする。同大学は15年間にわたってCitrix Systemsの顧客であり、Citrix製品とシンクライアントで学生に仮想デスクトップを提供している。だがノートPCにソフトウェアを一切インストールできない学生をサポートする必要が生じた。そこでブラウザベースのXi Frameで仮想デスクトップを展開することにした。Xi Frameはクライアントソフトウェアが一切必要ない。

 ワトソン氏は次のように話す。「チームはXi Frameに懐疑的だった。だが他のユーザーの話を聞き、チーム自身で試してみて、特定のリモートユーザーにはXi Frameが最適だと考えるようになった。必要なのはブラウザだけだ。プラグインも不要だし、インフラを変えることもない。既存のソリューションが6つも7つもコンソールを必要としていたのに対し、1つのコンソールで全てを管理できる。要求される努力の少なさに驚くほどだった」

 Xi Frameはクラウドでホストすることも、ロバート・ゴードン大学のようにオンプレミスで「Nutanix HCI」を使ってホストすることもできる。コロナ禍のロックダウンによる中断を経た2020年後半、NutanixクラスタとXi Frameのセットアップが本格的に始まった。チームのメンバーはXi Frameの利用経験が乏しかったが、このセットアップをわずか数日で完了した。

 大学のキャンパスが再開するときが、ユーザーコンピューティングを今後どのようにしていくかを再評価する機会になる。「これまでと同じようにPCで埋め尽くされた部屋を用意するのか、それとも一部のPCを撤去して学生が自分のノートPCを持ち込むためのスペースを確保するのか」(ワトソン氏)

 大学が建築工学アプリケーションを提供することによって、学生はハイエンドアプリケーションを実行するためにワークステーションクラスのノートPCを自分で購入する必要がなくなる。

 「学生に必要なのは大きな画面が使えるノートPCだけだ。全ての処理はチームが対応する」と同氏は話す。学生は安価な端末で学習できる。

 ロックダウン中、学生にはリモートアクセスが提供された。大学にとっては、キャンパスだけでなく広範囲に講義を提供できる可能性が開かれる。

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