マイクロラーニングを成功に導くヒント【中編】
現場で撮ったスマホ動画も教材に 「マイクロラーニング」用教材の作り方
「マイクロラーニング」は人材開発に効果を発揮する可能性がある。企業がマイクロラーニング用の教材制作や研修の実施を成功させるためのヒントを4つ紹介する。
前編「『マイクロラーニング』とは? 短時間でトピックごとに学べる研修方法」は、トピックを細かく区切って学習時間を短くした研修手法「マイクロラーニング」のメリットを紹介した。ここからは企業の人材開発(L&D)部門が、マイクロラーニングを自社の研修に組み込む際の助けになるヒントを10個紹介する。中編である本稿は、そのうちの4つを解説する。
ヒント1.適切な研修サービスを使用する
L&D部門やIT部門のリーダーは、自社のマイクロラーニング教材を管理するのに最適なサービスを決める必要がある。選択肢は幾つかある。
- 研修の受講状況を管理できる「学習管理システム」(LMS)
- ユーザーエクスペリエンス(UX)を重視し、従業員の好みや目標に応じて教材をお薦めする「学習体験向上プラットフォーム」(LXP)
- マイクロラーニング専用の研修サービス
いずれにしてもL&D部門は、教材を従業員に共有し、従業員の受講状況を追跡するサービスを利用する必要がある。
ヒント2.教材の開発を従業員に依頼する
L&Dにおいて、現場で働く従業員の生の声や経験は貴重な資源だ。マイクロラーニングの教材開発では、L&D部門は現場の従業員に、スマートフォンやタブレット、ノートPCなどのモバイル端末を使って研修用動画を作ってもらうといった取り組みができる。例えば詰まった排水管の修理に熟練している不動産管理者がいるとする。その管理者なら、不動産会社の研修生向けに、このトピックに関する短い動画を録画できる。
ヒント3.研修ガイドラインと、教材承認プロセスを確立する
L&D部門のリーダーやその他の関係者は、研修実施用ガイドラインを考案する必要がある。L&D部門は、短時間で学べるマイクロラーニングと詳細に学べる従来型のeラーニングをどう使い分けるか、マイクロラーニング用教材をどのように開発するかなどをガイドラインに定める。
こうしたガイドラインはデジタル研修の一貫性を確保するのに役立つ。ガイドライン作成の一貫としてL&D部門リーダーは、従業員が作成、共有する教材内容を規定し、承認するルールやプロセスを整備する必要がある。こうした承認プロセスにより、教材開発者は企業が定めた基準をクリアした教材を共有でき、従業員は基準をクリアした教材のみで学べるようになる。
ヒント4.必要な研修に専念するよう従業員に指示する
マイクロラーニングは、小さなトピックごとに情報を提供する。そのため従業員は学習する必要のあるトピックのみに専念でき、他のトピックを飛ばすことが可能だ。例えば表計算ソフトウェア「Microsoft Excel」の特定機能について疑問を持つ従業員がいたとする。マイクロラーニングを活用すれば、Microsoft Excelの全機能を完全に網羅する研修ではなく、その特定機能にのみ関連する講座を受講できる。L&D部門は自身に役立つトピックのみを学習するよう従業員に促すことが可能だ。
後編は、残る6つのヒントを紹介する。
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
技術文書・技術解説
[ネットアップ合同会社] 金融庁ガイドラインから読み解く、「次世代データレジリエンス」の在り方 -
製品資料
[ネットアップ合同会社] 製造DXでデータ活用ニーズが拡大 分散データ活用とAI活用をどう実践する? -
製品レビュー
[ネットアップ合同会社] AIで使いたいデータが内外に点在、研究におけるAI活用を阻む“真の課題”とは -
製品資料
[株式会社kickflow] 稟議・承認作業の「脱オンプレ・脱Excel・ペーパーレス化」を一気に進める方法 -
製品レビュー
[株式会社kickflow] ワークフローシステムのクラウド化 “みんなが不幸になる”事態を避けるには?
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
Microsoft月例パッチ1400件超で過去最多 「限界点」を迎えたパッチ管理
-
2
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
3
「年1回の外部診断」が限界に 大手小売が脆弱性管理を内製化・一元化した方法
-
4
被害額は過去最高額 それでも「サイバー犯罪者が捕まらない」3つの理由
-
5
なぜ人はいるのにDXが進まない? ライオンも直面した“老害”レガシーシステム
-
6
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
7
IT製品の導入に関するアンケート「セキュリティ」編
-
8
いまIBM iエンジニアが直面する「5つの技術的課題」とその解決策
-
9
みずほ証券が「液冷サーバ」を採用 1日3.6億件の計算を支えるための要件
-
10
生成AIが普及しても「技術書」を手放せないエンジニアの本音
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
10G回線の真価をフルに享受するには? 導入前にチェックしたいポイント
-
7
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
8
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
9
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
-
10
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー