マイクロラーニングを成功に導くヒント【前編】
「マイクロラーニング」とは? 短時間でトピックごとに学べる研修方法
「マイクロラーニング」は、これまでの一般的な研修手法とはどう違うのか。そのメリットは何か。マイクロラーニングの基本的な内容を整理する。
eラーニングにおいて「マイクロラーニング」は重要な研修手法だ。ただしマイクロラーニングを実践する際、企業は適切な方法を選択する必要がある。
ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウス氏は、大量の情報を一度に学習するとすぐにそれを忘れてしまうという「忘却曲線」理論を唱えた。トピックを細かく分けて、1回の学習時間を短時間にするマイクロラーニングは、“忘却”と戦う有効な研修方法の一つだ。
ビジネスの世界では概して、マイクロラーニングはほんの2~3分でできる一口サイズのレッスンを指す。一般的に一度の学習に30分以上かかる伝統的な企業研修用eラーニング講座とは対照的な短さだ。マイクロラーニングの教材形式は、動画や音声、記事など多岐にわたる。
「マイクロラーニング」のメリットと最適な利用シーンは
マイクロラーニングの教材内容は、業務上の問題に対する解決策を考える「問題解決型」になる傾向がある。そのため従業員が業務を完遂したり、作業中の特定のジョブに取り組んだりする際の助けになる可能性がある。あるテーマの中で特定トピックの復習だけを必要とする従業員や、素早くスキルを身に付ける必要がある従業員にもメリットがある。
以下に、マイクロラーニングのメリットをほんの一部紹介する。
- 問題解決型の教材が、従業員が仕事で抱える課題の答えを出す助けになれば、従業員はその教材が自身に合っていると感じる可能性が高い。
- 従業員はトピックごとの短い教材内容を覚えればよいため、情報が長く記憶に残る可能性が高い。
- 従業員が学習に利用すれば、従業員の経験を補うことができる可能性がある。
マイクロラーニングは、幅広いテーマに使用できる。例えば、新人研修、製品に関する研修、販売研修などで利用可能だ。コンプライアンス研修など、通常は長期にわたって学習する研修でマイクロラーニングを利用することもできる。従業員は、トピックごとに短く区切られた教材を見ると、従来型のeラーニング教材より理解しやすいと感じる可能性がある。マイクロラーニング教材は、細かく分割されたトピックを基に段階的に学ぶことができるため、複雑な内容や難しい内容を理解するのにも適している。
中編はマイクロラーニングを成功に導くためのヒントを4つ紹介する。
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