2022年末までに複数の新たなクラウドリージョン設置の計画を発表したOracle。同社がクラウドリージョン設置を急ぐ理由とは。
Oracleのクラウドサービス群「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)のクラウドリージョン(データセンターが位置する地域)は、2022年末までに世界で44拠点になる。同社がこの計画を2021年10月に発表した時点から、新たに14拠点が加わる。欧州、中東、アジア太平洋、中南米が新規拠点の対象地域となる。新規クラウドリージョンの開設が相次ぐ背景には何があるのか。
欧州ではイタリア、スウェーデン、フランス、スペインにOracleは新たなクラウドリージョンを設置する。同社はクラウドサービス事業を展開するほぼ全ての国に、少なくとも2つのクラウドリージョンを設置する計画を立てている。米国、カナダ、英国、韓国、日本、ブラジル、インド、オーストラリアでこの目標をすでに達成している。
OCI事業のエグゼクティブバイスプレジデントであるクレイ・マグワイク氏は、OCIのクラウドリージョン追加の理由は、同事業への需要が高まっていることだと説明する。「OCIは2021年に飛躍的な成長を遂げた。クラウドリージョンの追加により、さらに多くの企業が成長と成功のために当社のクラウドサービスを利用できるようになる」と、マグワイク氏は期待を寄せる。
Oracleは同社のデータセンターが環境に負荷を与えることのないよう、2025年までに全てのクラウドリージョンの電力を再生可能エネルギーで賄うことを表明している。電力を再生可能エネルギーに切り替えることは、他の主要クラウドサービスのベンダーと同様だ。
新製品・新サービスや調査結果、セキュリティインシデントなど、米国TechTargetが発信
する世界のITニュースをタイムリーにお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
「IBM i の脱レガシー=ERP移行」に逃げない、モダナイズのアプローチとは? (2025/6/27)
「秘伝のExcel」がリスクに? クラウドコスト最適化はどこでつまずくのか (2025/5/30)
生成AIの本格利用でコスト急増も 「クラウド3大課題」にどう対処する? (2025/5/9)
KDDIの通信品質と事業成長を支える“共通インフラデータ基盤”構築の舞台裏 (2025/3/12)
高まるSaaSバックアップ需要で「ストック収益」を拡大するには (2025/1/22)
「テレワークでネットが遅い」の帯域幅じゃない“真犯人”はこれだ
ネットワークの問題は「帯域幅を増やせば解決する」と考えてはいないだろうか。こうした誤解をしているIT担当者は珍しくない。ネットワークを快適に利用するために、持つべき視点とは。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...