ある調査によるとインドのIT企業は週3回程度のオフィス復帰を計画している。雇用主だけでなく、従業員もオフィス復帰に前向きな理由は。
インドでは、オフィスワークとテレワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」が流行している。インドの非営利団体全国ソフトウェアサービス協会(NASSCOM)は、同国のIT産業関連企業の従業員6000人以上を対象に実施した、従業員のオフィス復帰に関する調査結果のレポートを2021年10月に発表した。これはNASSCOMが求人サイト運営企業のIndeedに委託して実施した調査で、レポートによればインドのIT労働者とその雇用主は2022年に最大週3日のオフィスワークを復活させる意向がある。同国でIT産業に携わる労働者は、早くオフィスに戻って働きたいと考えていることが明らかになった。
インドで働くIT労働者は一般的に、テレワーク中に高い生産性を発揮して働き、「融通が利く労働時間」や「上司との良好なコミュニケーション」というメリットを享受していた。だが自宅よりもオフィスの方が概してIT設備が良く、同僚との社会的な絆もある。インドのIT労働者は、気が散ることが少ないオフィスの業務環境も捨て難いと考えている。
「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の波は引きつつあり、多くの従業員や企業がオフィスワークの再開を検討している」と、NASSCOMの会長デビャニ・ゴーシュ氏はレポートで述べる。このレポートは、調査を基に従業員と雇用主のオフィス復帰に関する考え方をまとめ、いつどのようにしてオフィスに復帰する可能性が高いかを示している。
インドの雇用主は、オフィス復帰の道筋も整えている。雇用主にとってオフィス復帰に当たって考慮すべき上位3項目は「組織文化の維持」「サイバーセキュリティ」「重要なビジネス機能の管理」だった。「従業員の健康と安全」も優先事項で、回答者の81%以上が重要視すると回答している。
後編は、従業員がハイブリッドワークに早くなじむために企業はどのような取り組みをすればよいかを紹介する。
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