投資額が大幅に伸びた2021年の英国FinTech業界。一方で男性創業者と女性創業者の調達資金には差があり、FinTech業界が抱えるジェンダーギャップの問題は解決に至っていない。
FinTech(金融とITの融合)の業界団体Innovate Financeの最高経営責任者(CEO)ジャニーン・ハート氏は「英国はもちろん世界全体を見ても、2021年はFinTech業界にとって素晴らしい1年だった」と語る。同社が2022年1月に発表した調査データによると、2021年は2020年と比べて英国および世界でFinTech業界への投資額が大幅に増えた。この事実は「金融サービスに前向きな変革を促す世界レベルのイノベーションと、独創的なアイデアがFinTech業界に生まれていることを示す、何よりの証拠だ」とハート氏は主張する。
活況を呈する一方、FinTech業界には見逃してはいけない課題がある。それはジェンダーギャップの解消だ。
英国FinTech業界における2021年の総投資額のうち、女性のFinTech創業者が調達した金額が占める割合はわずか9%だった。金額こそ2020年の3倍以上に増えているが、全体に占める割合は2020年とほぼ同じで、2019年の13%から縮小した。
FinTech企業TAINA Technologyの創業者のマリア・スコット氏は、女性が率いる企業への投資を男性と同等にするためには「やるべきことがたくさんある」と話す。スコット氏によれば、この問題に対する世の中の認識は高まっている。現時点で重要なのは、「この勢いが失われないようにし、それが女性創業者にとって意味のある後押しにつながるよう、万全を期すことだ」と同氏は話す。
「私たちは今後もこの問題に取り組み続け、多方面で作戦を仕掛ける必要がある」とスコット氏は主張する。具体的な支援策として同氏は、ロールモデルの提示や継続的な啓発活動、新たなビジネスチャンスの創出などを挙げる。
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