「ハイブリッドワーク」は今後も続く――Web会議デバイスベンダーが世界7カ国のハイブリッドワーカーを対象とした調査でこのような結論を出した。テレワークとオフィスワークの組み合わせが支持される理由は。
Web会議デバイスベンダーのPlantronics(Polyの名称で事業展開)は、テレワークとオフィスワークを組み合わせた「ハイブリッドワーク」に関する調査レポート「Evolution of the Workplace」を発表した。これは従来一般的だった「午前9時から午後5時までの勤務形態」に対する従業員の考え方の変化と、オフィスの役割の変化について解説するものだ。同レポートは、2021年8月に調査会社Censuswideが実施したオンラインのオムニバス調査をベースに分析を実施している。調査対象は、世界7カ国のハイブリッドワーカー7261人。調査対象国は、英国、フランス、ドイツ、ポーランド、スウェーデン、スペイン、アラブ首長国連邦(UAE)。
ハイブリッドワークは今後も続く――Plantronicsの調査レポートは、このような結論に至っている。回答者の82%は「将来的に、少なくとも週1日はテレワークにする」、54%は「オフィスワークとテレワークを半々にしようと考えている」と答えた。Plantronicsはこのような変化が起きた要因の一つに「好きなときに仕事ができる仕組みの出現」があると述べる。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)を経てテレワーク環境が整備され、従業員は仕事をするタイミングに関して高い自主性を持つようになった。回答者の69%が「従来の『午前9時から午後5時までの勤務形態』は『好きなときに仕事をする勤務形態』に置き換わった」と答えている。
テレワークの長所を回答者に尋ねたところ、上位3つは「長時間の通勤を避けられる」「ワークライフバランスを向上できる」「ストレスを感じにくい」だった。「テレワークが終わったときに、なくなってしまうと惜しいことは何か」という質問では、「朝寝坊」「家族との時間」「定時に仕事をあがれること」という回答が特に目立った。
中編は、調査レポートを基に「従業員が感じるハイブリッドワークの短所」を紹介する。
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