自社でDevOpsに必要なシステムや人材をまかなうことが難しい企業は、DevOpsのITリソース運用を外部に委託する「DOaaS」の利用が選択肢になる。DOaaSによって得られるメリットを解説する。
DevOps(開発と運用の融合)の導入に際して、企業はサーバなどのITリソースを自社で用意するか、ベンダーが用意、運用するITリソースでDevOpsを実施する「DOaaS」(DevOps as a Service)を利用するかを選択しなければならない。DOaaSにはどのようなメリットがあるのか。
DevOpsは
が可能なことが前提条件だ。場合によっては
が必要になる可能性がある。
こうした前提条件を自社で満たすことが難しい企業にとって、DOaaSは選択肢になり得る。DOaaSは、ベンダーがユーザー企業のニーズに応じて以下を実施する。
DOaaSを利用する場合、ユーザー企業のIT管理者は専門家から指導や支援を受けることができる。専門家は知識やベストプラクティスに加え、タスク自動化に役立つドキュメントを提供する。これは企業がDevOps体制を迅速に整えるのに役立つ。
社内でDevOps体制を確立するにしても、DOaaSを導入するにしても、前提条件は同じだ。DevOpsの主要原則を理解した上で、アプリケーションの構築や連携、開発ツールにも精通する必要がある。DOaaSを導入する場合でも、DevOpsの基盤を配備しないまま運用環境を構築することはできない。
企業のアジャイル型開発(小規模な変更を短期間で繰り返す開発)を実施する能力や、IT製品/サービスの活用における協調的な文化は、DevOpsの重要な構成だ。DOaaSベンダーは、DevOpsチームのトレーニング時間を短縮し、企業が迅速にDevOpsからメリットを得られるよう支援をする。DevOps体制を築くことができたら、次のステップとしてCI/CD(継続的インテグレーション/継続的デリバリー)に対する理解を深め、DOaaSを使用する文化を育て、手戻りを減らし、生産性を向上させるのは、ITリーダーの役割だ。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
生成AIの活用、意外と進んだマーケティング部門と進まない営業部門 どうして差が生じた?
HubSpot Japanが実施した「日本の営業に関する意識・実態調査2025」のポイントを、記者説...
Webサイト改善のゴール(KGI)と戦略(KPI)の決め方
連載第2回目となる今回は、Webサイト改善のためのゴール(KGI)と戦略(KPI)の設定方法...
メルマガをきっかけにした商品購入、B2B商材ではどれくらいの人が経験?
ラクスが「メルマガに関する調査レポート」を公表した。メルマガ経由のサービス購入や資...