クラウドPC「Windows 365」を“一言”で説明 どのようなDaaSなのか?「Windows 365」と「Azure Virtual Desktop」はどちらを選ぶべきか【第1回】

「Windows 365」と「Azure Virtual Desktop」はどちらもMicrosoftのDaaSだが、機能や料金体系は異なる。まずはWindows 365の主な機能を説明する。

2022年08月10日 05時00分 公開
[Gary OlsenTechTarget]

 Microsoftは「Windows 365 Cloud PC」(Windows 365)と「Azure Virtual Desktop」(AVD、旧「Windows Virtual Desktop」)という2つのDaaS(Desktop as a Service)を提供している。どちらのDaaSもMicrosoftのクラウドサービス群「Microsoft Azure」をインフラとするが、両者には大きな違いが幾つかある。

 本連載はWindows 365とAVDを、機能やライセンス、サポート体制などの複数の要素を基に比較する。まずはWindows 365の概要を整理しよう。

クラウドPC「Windows 365」をざっくり説明すると……

 Windows 365は、エンドユーザーに「Cloud PC」(クラウドPC)という仮想デスクトップを提供する。ユーザー企業は、エンドユーザーごとにCloud PCのOS設定や導入済みアプリケーションを変更できる。Cloud PCはベースとなる仮想マシン(VM)とストレージにAzureサービスを使用する。

 エンドユーザー1人当たりの月額ライセンス料金は固定で、使用時間が1カ月に50時間でも、500時間でも料金は変わらない。ユーザー企業は物理PCをリースする感覚で、Windows 365を利用できる。Windows 365はAVDと違い、クライアントOS「Windows 10」や「Windows 11」のマルチユーザー版は利用できない。


 第2回は、Windows 365のコスト要素と、AVDと比較したときの料金体系の違いを詳しく説明する。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは

いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。

ITmedia マーケティング新着記事

news023.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news025.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。

news014.png

「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。