モバイルアプリケーションはさまざまな観点からCX(顧客経験価値)を強化するのに役立つ。マーケティング活動やオンライン購買促進において、モバイルアプリケーションが担う役割とは。
中小企業(SMB)がカスタマーエクスペリエンス(CX:顧客経験価値)を向上させるためにモバイルアプリケーションを使うとよい理由を紹介する本連載。中編は、2つ目と3つ目の理由を解説する。
マーケティング活動の主な目的は、新製品や新サービスを顧客にアピールすることだ。新製品や新サービスの見込み客は、モバイルアプリケーションを積極的に探してインストールする可能性がある。つまりモバイルアプリケーションの強化は、マーケティング活動を強化することにつながり、貴重な見込み客を引き込む助けとなる。SMBのマーケティング担当者は、顧客がモバイルアプリケーションをいつ、どのように利用しているのかをモニタリングし、分析することで、特定の顧客をターゲットにする販促戦略を立案しやすくなる。
SMBはマーケティングキャンペーンを複数立ち上げたり、実施するキャンペーンを素早く切り替えたりするためにもモバイルアプリケーションを利用できる。通常、モバイルアプリケーションでの広告は、ラジオ、テレビ、印刷広告など、従来の宣伝方法ほど費用がかからない。これは予算の少ないSMBにとってはメリットとなる。SMBのマーケティング担当者は、特定グループをターゲットとするモバイルアプリケーションでのマーケティング活動によって、需要を生み出したり、市場での勢いを強めたりすることが可能だ。
モバイルアプリケーションでのオンラインショッピングは、顧客が製品やサービスを注文する際の有力な手段となる。消費者はモバイルアプリケーションでのオンラインショッピングが普及するまで、モバイルアプリケーションでの商品注文、特に高額商品を注文するのにためらいがあった。スマートフォンを通じた購入に慣れるにつれ、消費者はモバイルアプリケーションを通じた購買行動を好むようになった。調査会社Statistaのレポートによると、米国におけるモバイルデバイスでの1注文当たりの平均購入額は、2020年第3四半期(7〜9月)の97.4ドルから、2021年第3四半期には125.6ドルに増加した。
後編は、4つ目から7つ目の理由を解説する。
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