日本を含むAPAC主要5カ国では、自動化が雇用に大きな影響を及ぼすとForrester Researchは指摘する。ただし雇用を左右する要因は自動化だけではない。各国で異なる事情を整理する。
調査会社Forrester Researchは2022年8月、調査レポート「Future Of Jobs Forecast, 2020 To 2040(India, China, South Korea, Australia, and Japan)」を公開。APAC(アジア太平洋地域)に属する5カ国の経済大国である日本、インド、中国、韓国、オーストラリアでは、2040年までに計6300万人分の雇用が失われるとの予測を示した。主な原因としてForresterは、物理的なロボット技術による自動化による影響を挙げる。ただし詳細な事情は各国で異なるという。
雇用の減少について、各国は異なる課題に直面している。Forresterが調査レポートで取り上げた内容を整理しよう。
コンサルティング分野や科学分野の仕事は、自動化が難しい傾向にある。これらの分野はむしろ雇用が伸びる可能性があるとForresterはみる。
APAC主要5カ国は、上述の通り固有の課題に直面している。一方で「『女性の雇用拡大』といった普遍的な重点分野への取り組みが、労働人口の減少を補うのに役立つ」と、Forresterでプリンシパルフォーキャストアナリストを務めるマイケル・オグレイディ氏は話す。「STEM」(科学、技術、工学、数学)教育への投資やIT人材の育成、フリーランスワーカーの権利保護も、極めて重要になるとオグレイディ氏は考えている。
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき課題」1位は「ジェンダー平等」――SHIBUYA109 lab.調査
SDGsで挙げられている17の目標のうち、Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき...
高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...
IASがブランドセーフティーの計測を拡張 誤報に関するレポートを追加
IASは、ブランドセーフティーと適合性の計測ソリューションを拡張し、誤報とともに広告が...