パナソニック コネクトが、オフィスや店舗、工場などにおいて業務用として利用できる無線LANアクセスポイントの「Wi-Fi 6」準拠品を提供開始する。
パナソニック コネクトは、無線LAN規格「Wi-Fi 6」準拠の業務用基地局(無線LANアクセスポイント)「EA-7HW04AP1」を、2022年11月末から提供する。EA-7HW04AP1は同社の業務用Wi-Fi基地局製品群「WINDIO」シリーズの製品。複数端末が同時に接続しても安定したデータ通信を可能にすることが特徴だ。
EA-7HW04AP1は、モバイル端末を使用するエンドユーザーが密集する駅や空港、頻繁なネットワーク接続が生じるオフィスや大学のキャンパスなど屋内での利用を想定している。2.4GHz帯と5GHz帯の周波数帯でそれぞれ60台以上、計120台以上の端末の同時通信が可能で、各端末のスループット(データ伝送速度)をほぼ均等に制御することができる。
タブレットやノートPCなどの端末50台が同時にEA-7HW04AP1に接続した場合でも、各端末はHD(1280×720ピクセルなどの高解像度)の動画をほぼ公平に受信できる。複数台の4Kカメラ(4Kは3840×2160ピクセルの解像度)の映像データを、EA-7HW04AP1に対して同時に転送することも可能だ。高速認証を可能にする規格「IEEE 802.11r」に準拠したハンドオーバー(基地局の切り替え)機能を搭載しているため、IPネットワークで音声を送受信する技術「VoIP」(Voice over IP)による通話中の音切れを低減させる。
EA-7HW04AP1は防滴防じん性能を備えているため、店舗や工場、倉庫など、水滴やホコリが飛散する場所でも使用が可能だ。筐体(きょうたい)の大きさは幅160(幅)×160(高さ)×37(奥行き)ミリで、鉄道車両などの狭いスペースに設置できる小型サイズとなっている。
パナソニック コネクトは無線ネットワーク構築サービス「現場マルチネットワークサービス」でEA-7HW04AP1を利用する。EA-7HW04AP1に顔認証やモバイル点検、映像伝送などのシステムを組み合わせて提供する。イベント会場など有線回線の敷設が難しい場所でも、無線LANを活用することでネットワーク構築が容易になる。同社は現場マルチネットワークサービスにおいて、無線LANの他、「LTE」(Long Term Evolution)を使った「プライベートLTE」、「5G」(第5世代移動通信システム)を使った「ローカル5G」といったプライベートネットワーク構築も提供する。
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