「50万円のApple Vision Pro」誰が買う? Apple信奉者だけじゃなさそうな理由「Apple Vision Pro」はAR/VR市場の起爆剤になるか【前編】

Appleのヘッドマウントディスプレイ「Apple Vision Pro」の登場に伴い、Apple Vision Proをビジネスで生かすための取り組みが活発化するのではないかと専門家は分析する。Apple Vision Proの可能性とは。

2023年07月30日 07時30分 公開
[Patrick ThibodeauTechTarget]

 米国での価格が3499ドル(約49万3800円)もする、Appleのヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Apple Vision Pro」に魅力を感じるのは、お金に余裕のある“Apple信奉者”のコンシューマーだけではない。Apple Vision Proは、むしろビジネスでの活用が進むのではないかとの見方がある。どのような用途が考えられるのか。

AppleファンじゃなくてもApple Vision Proを買いたくなる“まさかの用途”

写真 写真 Apple Vision Pro(出典:Appleのプレスリリース)

 目の動きや手のジェスチャー、音声で操作可能なハンズフリーのHMDであるApple Vision Proは、新たなコンテンツの可能性をもたらす。Strivr Labsをはじめ、拡張現実(AR)技術や仮想現実(VR)技術を使った企業向けの研修用教材を開発している企業は、Apple Vision Proを使った教材開発を視野に入れ始めた。

 独立系のHR(人事)アナリストであるジョシュ・バーシン氏はApple Vision Proについて、日常業務を継続的にオンラインで支援する「パフォーマンスサポートシステム」の開発に役立つとみる。「HMD市場にAppleが参入することで、AR/VR技術を使った研修に対する信頼と関心が大幅に上がる」とバーシン氏は主張する。

 「Apple Vision Proの登場によって、AR/VR技術を活用した研修用教材の開発に対する世間の関心が、2倍にも、3倍にもなる」。バーシン氏はApple Vision Proのインパクトをこうみる。


 次回は、Apple Vision Proの企業利用を阻む問題を整理する。

TechTarget発 世界のインサイト&ベストプラクティス

米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

譁ー逹€繝帙Ρ繧、繝医�繝シ繝代�

事例 ファインディ株式会社

エンジニア組織必見:問題の洗い出しと消化を楽にして開発の生産性を上げる秘訣

エンジニア組織にとって開発の生産性を向上させることは重要な課題だ。しかし、「ボトルネックの特定が難しい」「変更のリードタイムが伸びている」などさまざまな課題が付いて回る。このような状況を解消するにはどうすればよいのか。

製品資料 株式会社SHIFT

ソフトウェア開発の5つの課題、第三者検証サービスの導入でどう解消する?

DXの推進が叫ばれる中、その中核を担うソフトウェア開発の現場では、IT人材不足をはじめとする5つの課題が顕在化している。それらを解消し、ソフトウェアの品質を高める方法として注目されるのが、ソフトウェアテストの外注だ。

製品資料 株式会社SHIFT

3分で分かる「第三者テスト」のメリット、開発エンジニアはどれだけ楽になる?

ソフトウェア開発ではテストを、開発エンジニアが自ら担当するシーンが散見される。ただ、専門知見を持たない人材が我流でテストしていては、開発品質の担保が難しくなる。この問題の解決には第三者によるテストが重要だ。

事例 ServiceNow Japan合同会社

シスラボの事例に学ぶ、ノーコード開発で業務システムを抜本的に改善する方法

業務システムの老朽化が進み、属人化やブラックボックス化が大きな問題となっている企業も少なくない。システム開発企業のシスラボは、同様の問題をノーコード開発ツールの導入と生成AIの活用で解決した。同社の取り組みを詳しく解説する。

プレミアムコンテンツ アイティメディア株式会社

「PyTorch」対「TensorFlow」 失敗しない深層学習フレームワークの選び方

深層学習の主要フレームワーク「PyTorch」と「TensorFlow」には複数の違いがある。自社プロジェクトに適したフレームワークを見極める上で欠かせない、それぞれの選択基準や設計思想、メリットとデメリットを取り上げる。

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news026.png

「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...

news130.jpg

Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...

news040.png

「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。