プログラミング言語にはどのような種類があり、それぞれどのような特徴や歴史を持つのか。7つの主要プログラミング言語とその基礎知識を紹介する。
20世紀半ばから21世紀の前半にかけて、さまざまなプログラミング言語が登場した。コンピューティングが日常生活の一部になった現代、プログラミングは不可欠な存在だ。プログラミング言語は用途に応じて使い分けられている。主要なプログラミング言語7つと、その特徴や歴史を解説する。
「Python」は人気のある言語の一つだ。文法がシンプルで、プログラミング初心者でも学習しやすい。他のプログラミング言語と比較して汎用(はんよう)性があり、Web開発やデータサイエンス、機械学習(ML)などさまざまな用途に使用されている。オープンソースであり、ソースコードは無償で公開されている。
「PHP」はその汎用性や学習のしやすさ、オープンソースであるといった点でPythonに似たプログラミング言語だ。違いとしては、PHPはPythonよりも習得がやや難しく、より幅広い用途に使用できる点がある。
「Java」はWebアプリケーションやモバイルアプリケーション、企業向けソフトウェアの開発において人気のプログラミング言語だ。ソースコードが幅広くそろっている他、Javaプログラマーを支援する活発なコミュニティーが存在する。
「JavaScript」は、Javaと同じく円熟したプログラミング言語だ。Javaがコンパイル(実行可能ファイルへの変換作業)を必要とするプログラミング言語なのに対し、JavaScriptはスクリプト言語(簡易的なプログラム作成に使う言語の総称)だ。主にWebページをインタラクティブ化するのに使う。モバイルアプリケーションやデスクトップアプリケーションにも使われる。
「C++」は1970年代から存在するプログラミング言語であり、クライアントアプリケーションやサーバアプリケーションの開発に用いられる。実行速度の高速性が特徴だ。処理の高速さが求められ、設計が複雑性になるゲーム開発にも使われる。
「R」の主な用途はデータ分析とデータ視覚化だ。データの処理と結果の表示に使われるRは、データ分析ツールの普及に従って利用機会が拡大した。
「COBOL」は、メインフレームのアプリケーション開発を目的に1950年代に登場したプログラミング言語だ。2023年現在も、世界中のさまざまな企業でCOBOLのアプリケーションが稼働している。ミッションクリティカルなシステムの運用現場では、「壊れていないものを直すな」という格言を重視する傾向がある。この格言は、正常に動くものに改良を加えるのは間違いだという意味だ。COBOLのアプリケーションはこうした考えに従って使われ続けている。
第4回は、特に需要のあるプログラミング関連の職業を紹介する。
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