Gmail“メール5000通制限”を回避したいなら設定すべき「3大プロトコル」とは?2つの試練がマーケターを直撃【前編】

YahooとGoogleがメール配信のルールを変更した。これからは3つの認証プロトコルの設定が必要になる。どのようなプロトコルなのか。メール配信に迫られる変化とは。

2024年03月15日 10時00分 公開
[Don FluckingerTechTarget]

 GoogleとYahooがスパムメール(迷惑メール)やなりすましメールを防ぐために、3つの認証プロトコルを導入した。Googleの「Gmail」で一度に5000通以上のメールを送信するには、3つの認証プロトコルの設定が必須になる。これに伴い、マーケティングなどの業務にメールを活用する企業は変化を迫られる。GoogleとYahooが導入した認証プロトコルとはどのようなものなのか。

“5000通制限”を回避できる「3大プロトコル」とは?

 GoogleとYahooが共同で導入すると発表した認証プロトコルは次の通り。

  • SPF(Sender Policy Framework)
    • IPアドレスで受信したメールの送信元が詐称されていないかどうかを確認する。
  • DKIM(DomainKeys Identified Mail)
    • 送信するメールに電子署名を付与し、なりすましやメールの改ざんを検知する。
  • DMARC(Domain-Based Message Authentication, Reporting and Conformance)
    • SPFやDKIMを利用してメールを認証する仕組み。認証に失敗した時にメールを受信するか破棄するか設定できる。

 IT管理者がメールのメタデータ(送受信元アドレスといった付帯情報)の編集権限を持っているか、DMARC管理機能が付いたサービスを利用している場合、今回のアップデートへの対処は容易だ。サードパーティーのメール一斉送信サービスを利用しているマーケターは変化への対処に苦労する可能性がある。

 状況をさらに複雑にしている問題もある。5000通以上のメールを送る際に3つのプロトコルの設定が必要となるが、この5000通にはスパム業者やなりすましメールも含まれてしまう。5000通以上のメールを送る場合、GoogleやYahooが2024年6月までに、メールの大量送信者に対して、メール受信者に実践的な配信停止方法を提供するよう求めるようになる。

 メールは依然として主流のマーケティングチャネルだ。「メールは企業の業績を左右するツールであるため、年月を経ても使われ続けている」と、マーケティングサービスを提供するCohoraのCEO、マヌ・マシュー氏は述べる。

 一方で一部のマーケティング関連の新興企業は、顧客との接点を作る別の手法を提案している。例えば、Cohoraはファーストパーティーデータ(第三者を介さずに収集した顧客データ)をWebサイトで取得して顧客との接点を生み出す。例えばCohoraは顧客のコミュニティーサイトを構築し、企業がレビューを収集できるようにする他、企業が顧客と直接やり取りできるようにしている。

 「メールのユーザーとの関係構築に失敗している企業は珍しくない。5年前に関係を築いていても、4年間対話しておらず、メールを大量送信し続けている」(マシュー氏)


 後編は「サードパーティーCookie」の動向を解説する。

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