「脱サードパーティーcookie」の動きを踏まえて、「DMP」は変化しつつある。その一つが「ファーストパーティーデータ」の活用だ。具体的に何がどう変わるのか。
表示中のWebサイトの運営企業とは異なる企業が設定したcookieである「サードパーティーcookie」。その利用を廃止する動きが広がっている。これまでサードパーティーcookieに依存してきた「DMP」(データマネジメントプラットフォーム)は、この劇的な変化を乗り切ることができるのか。
DMPベンダーは、データソースの変更や新しいデータパイプライン(データの収集から活用までのプロセス)の構築といった手段で、脱サードパーティーcookieの動きに対処しようとしている。DMPの主要な4つのトレンドのうち、1つ目を紹介しよう。
サードパーティーcookieに関する問題は、表示中のWebサイト運営企業が設定できるcookieである「ファーストパーティーcookie」には影響しない。そのためマーケターは、ファーストパーティーcookieをはじめとするファーストパーティーデータに再び注目すればよい。むしろファーストパーティーデータの方が信頼性は高いと考えられる。
DMPベンダーがファーストパーティーデータの収集・分析機能を充実させれば、DMPを使うマーケターは、顧客に関するデータを収集しやすくなり、洞察をより強化できる可能性が高まる。そうすればカスタマージャーニー(顧客が購入・契約に至るまでのプロセス)を微調整してCX(顧客体験)を強化することが容易になる。
マーケターはファーストパーティーデータの活用を追求すべきだ。そうすることで、新規顧客の獲得からエンゲージメント(顧客との信頼関係の構築)、コンバージョン(購入・契約といった成果創出)まで、いずれの方法も改善できる。オンラインでの直接の接触や関与によって、顧客の好き嫌いや行動に関するデータを十分に得ることができれば、CXの改善が容易になる。
第4回は、残る2つ目から4つ目のトレンドを紹介する。
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