「Windows 10」のサポート終了日に備えて、「Windows 11」に移行することは基本的には必須になる。ただし、「Windows 12」を選択肢に含めるのであれば選択肢はその限りではない。
MicrosoftはクライアントOS「Windows 10」のサポート終了日を2025年10月14日に設定している。サポート終了日以降もWindows 10の使用を継続することは可能だが、以降で挙げる理由から、「Windows 11」への移行は基本的には必須と考えなければならない。ただし「Windows 12」を選択肢に含めるのであれば、結論はその限りではない。どういう可能性が残されているのか。
どれだけWindows 10を好んで使っていたとしても、Windows 11への移行はほぼ避けられない。Microsoftは2025年10月14日に、Windows 10の公式サポートを終了する。サポート終了日以降もWindows 10の使用を継続できるが、それは現実的とは言えない。まず、以下にその理由を挙げる。
第一の理由は、Microsoftが2025年10月15日以降にWindows 10の更新プログラムを提供しなくなることだ。これによってWindows 10は、新たに発見された脆弱(ぜいじゃく)性に対して無防備になる。
2025年10月15日以降も、Microsoftからセキュリティの更新プログラムを受け取る方法はある。「拡張セキュリティ更新プログラム」(ESU)という特別なサポートサービスだ。ただしこれは基本的には有償サポートになるので、コストが膨らむ可能性がある点に注意が必要だ。
MicrosoftはWindows 10のダウンロード版の販売を、2023年1月31日に終了した。一部のサードパーティーのリセラーからライセンスを購入することは依然として可能だが、入手は難しくなってきている。つまり新しいPCを購入する際、WindowsとしてはWindows 11を選ばざるを得なくなる可能性が高い。
Windows 10からの移行が避けられないとしても、Windows 11が唯一の選択肢にはならない可能性がある。一部の業界アナリストは、Microsoftが2024年後半以降に「Windows 12」を発表するとみているからだ。もしそれが現実になれば、Windows 10のサポート終了日までにWindows 12が利用可能になる可能性がある。そうすればWindows 11への移行をスキップして、Windows 12に移行するというもう一つの選択肢を選べるようになる。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
DX推進に向かうにはまず守りの業務の改善から (2025/3/6)
企業のIDを内外から狙う攻撃が急増 ID漏えいを前提とした対策が必要な時代に (2025/3/3)
カスハラから従業員も映像も守る ボディーカメラはあのカメラとどう違う? (2025/1/24)
災害や攻撃のリスクが高まる日本に欠かせない「迅速に復旧可能な仕組み」とは (2024/12/27)
システムの統合で取りこぼしが生じる可能性も AIを活用して回避する方法とは? (2024/12/12)
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「AIエージェント」はデジタルマーケティングをどう高度化するのか
電通デジタルはAIを活用したマーケティングソリューションブランド「∞AI」の大型アップ...