HDDは物理的な破損だけではなく論理的な問題によっても突然故障することがある。HDDに不具合が起きていることを示す兆候と、故障を抑止するための対策を紹介する。
「HDD」は物理的な破損からソフトウェアに関わる問題まで、さまざまな原因で故障する。HDDの故障では衝撃や熱といった原因が注目されがちだが、HDDを適切に使い続けるためには論理的な異常にも注意を払う必要がある。本稿はHDDに不具合が起きていることを示す兆候と、故障を発生させないための予防策を紹介する。
HDDが故障する原因は、衝撃や熱によって破損が生じるといった物理的なものに限らない。ソフトウェアやデータに起因して、論理的な異常によって故障することもある。例えば以下のような原因がある。
HDDに論理的な不具合が起き始めている場合、何らか異変が起きることがある。例えば、
といった異変は、HDDの故障を示す兆候の一つだ。
論理的な問題からHDDを守るために、IT部門の責任者はまずは企業のストレージシステムの扱い方を十分に理解できるよう、チームメンバー全員に対して教育を受けさせる必要がある。例えば、ストレージシステムの適切なシャットダウンと切断の方法、ソフトウェアの定期的なメンテナンスの方法などに注意を払う必要がある。
HDDを論理的な異常を原因とする故障から守るためには、以下のような取り組みが欠かせない。
次回は、ファームウェアに起因するHDD故障の原因を考える。
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