HDDが突然故障すると、重要なデータを失うなど深刻な事態に陥る可能性がある。そうした故障の原因は、衝撃や熱だけとは限らない。注意が必要な、HDD故障の原因とは。
データを比較的安価に保管しやすいストレージとして広く使われている「HDD」。その故障は突然やって来る。重要なデータの消失や仕事の停滞を避けるためには、HDDが故障する原因を知っておくことが欠かせない。以降で紹介するHDD故障の原因に注意が必要だ。
HDDは、物理的なコンポーネントによる原因だけではなく、ソフトウェアやデータに起因する論理の問題によっても故障する可能性がある。
ソフトウェアのバグによって、データが破損したり消えたりすることがる。これによってデータの整合性に悪影響が生じてHDDが正常に動作しなくなり、場合によってはファイルシステムに異常が生じるなどして最終的にはHDDが故障することがある。起動に必要なプログラムやデータを格納する「Master Boot Record」などの記録領域が破損すると、HDD全体が読み取り不可能になる可能性がある。
マルウェアはHDDが故障する主要な原因の一つだ。
など、HDDに悪影響を与えるさまざまな脅威がある。マルウェアはHDDの動作に影響を与えたり、ドライブのファイルシステムを破壊したりする。
マルウェアがHDDの物理的な損傷を直接的に引き起こすことはないものの、間接的に物理的な損傷を引き起こす可能性がある。例えばマルウェアが、
などを実行することによって、HDD故障につながる可能性がある。
HDDはエンドユーザーの操作にも影響されて壊れることがある。例えば、
などが影響することがある。
次回は、HDDが故障する原因を抑止する方法を紹介する。
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