2006年08月23日 18時27分 公開
特集/連載

企業戦略を定義/実装するための3つの方法Column

自社の戦略や将来の見通しが不明確な場合、IT管理者はどうすればいいのだろう? ここでは、自社の戦略を見つけ、実装するためのアドバイスを幾つか紹介しよう。

[James Champy,TechTarget]

 IT管理者はしばしば、暗やみに取り残されたような気持ちになるものだ。特に、自社の戦略に関してはなおさらだ。多くの場合、戦略の定義すら難しいケースが少なくない。そこで、まずは戦略の定義から始めることにしよう。

 私はピーター・ドラッカー氏の定義を支持している。同氏によれば、戦略とは、自社の現在の立ち位置、それをこの先どこへ持って行きたいか、そして、どうすればそこにたどり着けるかを理解することだという。大半の企業、そしてその経営者らは、必ずしも競争が激烈になる可能性をしっかり直視しているとは限らないものの、少なくとも自社の現在の立ち位置は理解している。だが、将来に対する明確な見通しを持っている企業は少ない。つまり、どの市場で事業を進めていくか、どの程度の速度でどのくらいの規模まで成長できるか、どのように差別化を図るか、顧客に何を提供できるか、といった点に関する見通しだ。自社の戦略や将来の見通しが不明確な場合には、どうすればいいのだろう? ここでは、自社の戦略を見つけ、実装するためのアドバイスを幾つか紹介しよう。

会社の活動の中から戦略を見つけ出す

 会社の記録文書からは、明文化された企業戦略が見つからないかもしれない。だが、だからと言って、あなたの会社に戦略がないということにはならない。私はある大手企業のCEOを相手に、その会社の戦略を批判したことがある。この会社の明文化された企業戦略はあいまいで、差別化の計画も練られていない、と私はこのCEOに指摘した。すると彼は私をにらみ返し、会社は過去数年間で劇的に成長した、と反論してきた。この会社の活動をさらに入念に調べてみたところ、この会社にはしっかりとした戦略があったことが明らかになった。その戦略は「補完的な製品を持つ企業の買収を通じて、市場シェアを構築する」というものだった。だが、その戦略は社内のどの文書にも書き留められていなかったのだ。

 企業はしばしば、暗黙の戦略を持っているものだ。そうした戦略を理解するためには、CEOが繰り返している行動に注目するしかない。注意深い観察者となり、自社が進んでいるのであろう方向性を見つけ出し、同僚との会話を通じて検証するといいだろう。

「日和見主義」という戦略の可能性も

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