アドオン開発の負荷を減らす「GEMPLANET Ver.2」の仕掛けとはERP製品カタログ【第8回】日立製作所

Webに完全対応したERP「GEMPLANET Ver.2」の特徴はアドオン開発を支援するフレームワークを用意したことだ。フレームワークに沿って開発することで将来のバージョンアップが容易になる。

2011年02月10日 08時00分 公開
[吉村哲樹]

高い拡張性とバージョンアップ性を両立

 日立製作所(以下、日立)が提供する「GEMPLANET」(ジェムプラネット)は、1997年に初代バージョンがリリースされて以来、累計導入社数1900社を数える純国産ERPパッケージ製品である。オフコン用の業務アプリケーションの開発・販売で培ったさまざまなノウハウを投入した初代バージョンは多くの中堅・大手企業で採用され、2006年にはさらにWebに完全対応した「GEMPLANET Ver.2」がリリースされている。

 GEMPLANET Ver.2は、大きく分けて「人事」「給与」「会計」「固定資産」「債権債務」の各業務モジュールで構成される。加えて、販売管理と生産管理の機能に関しても、業種別のモジュールテンプレートが提供されている。しかし、これらのモジュールがバラバラに存在しているわけではない。これらを連携させ、統合ERPとしての機能を提供するために、GEMPLANET Ver.2は独自の3階層アーキテクチャを採用している。

画像 GEMPLANET Ver.2のアーキテクチャ

 まず最下層には、全てのモジュールに必要な共通機能(共通マスター、セキュリティ制御など)を提供する「GEMPLANET Ver.2 フレームワーク」という基盤ソフトウェアが位置する。この上の中間層で、先ほど挙げた各業務モジュールが動作するのだ。さらに、ユーザーがこのフレームワーク上で、独自の機能を開発することも可能だ。GEMPLANET Ver.2では、そのために必要な開発支援ツールやライブラリ、さらには開発方法論まで提供されている。

 こうしたアーキテクチャがユーザーにもたらすメリットについて、同社 情報・通信システム社 産業・流通システム事業部 伊藤 誠氏は、次のように説明する。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

From Informa TechTarget

お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。

ITmedia マーケティング新着記事

news168.jpg

新富裕層の攻略法 「インカムリッチ」の財布のひもを緩めるマーケティングとは?
パワーカップルの出現などでこれまでとは異なる富裕層が生まれつつあります。今回の無料e...

news166.jpg

ブラックフライデーのオンラインショッピング 日本で売り上げが大幅に増加した製品カテゴリーは?
Criteoは、日本国内のブラックフライデーのオンラインショッピングに関する分析結果を発...

news191.jpg

Omnicomが Interpublic Groupを買収 世界最大級の広告会社が誕生へ
OmnicomがInterpublic Group(IPG)を買収する。これにより、世界最大の広告会社が誕生し...